文字のNGな教え方4つ
では、文字を教えるときに、「これはやめたほうがいい」というNGな教え方にはどんな方法があるのでしょうか。小川さんは次の4つを挙げます。
1.読み書きを強要する
小川「『これ書いて!』とか、『みんなの前で本読みしてみて!』等の言葉は、子どもにとって強要に聞こえることもありますので注意が必要です。それらの言葉が適切かどうかは、子どもがどのような反応をするかによってご判断ください。
まずはママ、パパが率先して文字を書いているところを見せる、本を読んであげるなど、楽しそうにやっている姿を見せてあげてください。楽しそうにしている姿を見ると、真似をしはじめる子どもはたくさんいます」
2.プリントだけに頼る
小川「発達過程でプリントが大好きになるタイミングが来ますがプリントだけに頼らずに、文字に親しみを持つために、五感への刺激の取り組みも忘れずに行いましょう」
3.長時間行う
小川「乳幼児の集中力が続く時間は『年齢+1分』といわれています。子どもの集中力の持続時間を意識して取り組んでみてください」
4.他の子と比較する
小川「どんな親でも、他の子と比較してはいけないとはわかっていても、大切な我が子だからこそ『できていないとき』は、他の子と比較してしまうことは仕方のないことだと思います。
未就学児は同じ年齢でも数か月の差でできることできないことの差が大きい時期です。子どもと一緒に楽しく学び、親子ともに日々の成長にフォーカスして、興味や好奇心を育て学びの土台を作る環境をプレゼントしてあげたいものですね」
【取材協力】小川 みかさん
STEAM English for kids 代表
未就学児対象イベント運営3年間に1,000名以上の親子と交流。インターナショナルスクール講師・幼児教育サポートを経て「STEAM English for kids」を立ち上げる(名古屋市スタートアップ補助事業認定)