おすすめの文字の教え方

ひらがなやカタカナ、漢字といった文字は、具体的に、どのように教えればいいのでしょうか。小川さんにおすすめの方法を教えていただきました。

小川「『文字を教える』というと、プリントで文字を書く練習を思いつく方も多いと思いますが、五感への様々なアプローチを通して教えることもできます」

五感を刺激する教え方

・文字の形をしたパズルや木のおもちゃなどで文字に触れる。
・五十音の歌を歌ってあげる。一緒に歌う。
・絵本や文字のフラッシュカードで文字を認識させる。
・文字のかるたなど、ゲームで文字を取り入れる。
・体全体を使って大きな文字を書いてみる。(書き順など覚える場合に有効です)

手作りのひらがなゲーム

小川「例えば、『このひらがな、どこにあるかな?』などと呼びかけながら五十音の表にキャップを載せるゲームを通してひらがなを意識し、学ぶこともできます」

絵本の読み聞かせ

小川「絵本の読み聞かせも一工夫あれば文字を意識し、学ぶことができます。乳幼児用のものは文字が大きいことが多いので、文字を指でさしながら絵本を読んであげるのもいいと思います」

日常の素材を活用

小川「『レアリア(realia)』という教材として加工されていない日常生活で使用されている素材を、教材・教具として利用することも定着への近道です。

例えば、道端を歩いているときに見かけるポスターや看板、チラシなど。これらでも文字を教えることができます」

プリント

2歳10か月「プリントの大きな文字を線に沿ってなぞっている」

小川「文字練習用のプリントもよくありますが、それも最初は保護者の方が文字を書くのを見せて、なぞり書きさせてあげるのもいいと思います。

3歳6か月「もともと大人が緑色で書いた英語の文字を子どもが勝手になぞり書きをしたもの」

蛍光ペンなどで書いてあげるのを見せて、その上をなぞってみてと誘導してあげると真似をして書いてくれたりもします。

年齢に応じたプリント教材などは点線が記載してあるものも多いので、子どもが文字を書く際に取り掛かりやすいかと思います」