子どものスマホデビューは低年齢化が進み、今や小学1年生でもスマホを持つ時代。子どもひとりでのお留守番、習い事の送迎など、子どもとの連絡手段として、まずスマホを持たせるという家庭も少なくありません。

スマホに依存してしまうのではという心配もありますが、一番怖いのがSNSでのトラブルに巻き込まれること。

警察庁によると、SNSに起因する18歳未満の子どもの被害は、2021年は2011年から2倍近くに増え、特に小学生がトラブルに遭うケースが増えているそう。

本記事では総務省が発表する「インターネットトラブル事例集2022年版」より、トラブルの実例と、それぞれに対して親がどう対処するべきか、またトラブルを防ぐために親がしておきたいことなどをご紹介します。

我が子が被害者・加害者になるかも!? SNSトラブル実例4選

1:SNSでの誹謗中傷やいじめ

一番想像しやすいのがLINEグループでの仲間外れやいじめ、ネットでの誹謗中傷の書き込みなどです。

仲良しグループのトーク画面で、メッセージの最後に「?」をつけ忘れたまま送信してしまったことで、コメントの意味が真逆になり反感を生んでグループを外されてしまった事例も。

グループトークは複数人が会話するようにコメントを書き込むため、テンポが速く、複数の会話が並行して飛び交う状態。つい流されて曖昧なままやりとりしたり、よく確認せずコメントを送ることで誤解を招く発言になっている可能性も。送る前に“見直す”ことを習慣にするのが大切です。

また、ネットでの誹謗中傷の書き込みは、我が子が名誉棄損されるような悪口をSNSに書き込まれてしまうケースもありますが、例えば芸能人などのSNSに悪口を書き込んで、相手方から情報開示請求されるという加害者の立場にもなり得ます。

匿名性の高いネットだからこそ、面と向かっては言わないようなことも書き込めてしまうという怖さは、大人でも身に覚えがある人も多いのではないでしょうか。

Twitterなど不特定多数に見られる可能性があるものはもちろん、LINEなど送る相手がわかっているものでも、顔が見えないところでのやりとり、発言だからこそ、「このメッセージを読んだ人がどう思うか」をよく考えて相手が目の前にいるとき以上に気を配るよう、日頃から教えておく必要があるでしょう。