イラスト:上田 耀子

放映中の大河ドラマ『鎌倉殿の13人』でヒロインの八重を演じる新垣結衣さん。

八重は頼朝(大泉洋)と恋仲になって息子を産み、八重の父親から勘当されます。息子は八重の父から殺され、一方頼朝は北条政子と結婚します。

それでも八重は頼朝の天下統一を陰ながら支えたいと願い、頼朝の館の女中として働くのです。

運命に翻弄されながら、それでも自分の信念を貫く芯の強い女性を演じる新垣結衣さんに、彼女の生きざまを重ねてしまうのは、結婚に至る道のりや結婚観に強さが滲みているからでしょう。

今回は、女優の新垣結衣さんから紐解く「30歳の壁」の超え方を紹介します。

突然の結婚発表。そして別居婚、その理由とは?

2016年ドラマ「逃げる恥だが役に立つ」(TBS)がスタートするやいなや、「就職としての結婚」や「雇用主と従業員という関係の契約結婚」などのテーマを掲げて「結婚」という不自由な制度にぶっちゃけ本音を吐露するみくりを演じた新垣結衣さんに、女性たちは自分たちの本音を重ねたものでした。

最終回の視聴率は30%超えと大人気。結婚における夫婦の家事分担という社会問題に言及しただけでなく、「独身をこじらせている」プロ独身の津崎(星野源)と次第に恋愛感情が高まっていくシーンに、どきどきを募らせた視聴者も多いはずです。

さらにおまけのハッピーエンドが待ち受けていました。ドラマが終了してから、共演の星野源さんと熱愛報道もなく2021年5月19日に突然、結婚を発表したのです。

この時、新垣結衣さんの結婚観も話題になりました。結婚してからしばらくの間は、別居婚を選んだのです。

別居結婚を選んだ芸能人は他に壇蜜さんや菊池桃子さん、misonoさんなどが挙げられます。今や一般人にも増えていますね。

別居婚の理由は様々ですが、「同居するとなれ合いになる」、「別居婚の方が恋愛が長く続く」などなど。結婚しても恋愛関係を続けたいという理由が見えてきます。

では新垣結衣さんはなぜすぐには同居せず、始めのうちは別居婚を選んだのでしょう。 

一部の報道では、星野源さんが引っ越しをすると体調を壊しやすいなどの理由が挙がっていました。

星野源さんは独身の頃と変わらずマルチで忙しく、一方の新垣結衣さんも大河のヒロインに抜擢されるなどで、二人は落ち着いて結婚生活を送るという時期ではなかったのでしょう。

ということは、二人とも「マイペース」を重視するカップルといえるのではないでしょうか。