パン粉はメンチカツ専用を用意。パンの耳が入っているらしく、真っ白ではない。しかもパンの粒がトンカツ用よりも若干小さい。これを米油とラードをブレンドした油で揚げる。
 


ちなみに、あげ福では牛カツも供しているが、そのパン粉はメンチカツ用よりももっと粒が細かい。イタリアレストランで使われるパン粉よりも若干大きかった。

「タネに下味が付いているので、最初はそのまま召し上がってください」

原店長に教えられ、そのまま賞味した。気がつくとソースを付けずに完食。

ハンバーグよりも肉をより細かく挽いているのか、肉のつぶつぶ感がなかった。なので飲む感覚でつるんと喉に入る。それを追うように赤ワインを口に含む。ああ、幸せ。

自家製ジンジャーソースを付けてもいいが、そのままがいちばん旨い(と思う)。

あげ福
住所/東京都品川区西五反田2-15-13 ニューハイツ西五反田1F
電話/03-5719-4129
営業/11時30分~15時(LO14 時、土日祝11時15分~)/17時~23時(LO22時)
年中無休(ただし12月31日~1月2日は休み)

ランチの「和牛メンチカツ定食」は1480円。「上ロース定食」は2000円。
ディナーの「上ロース定食」は2000円。「和牛メンチカツ」(単品のみ)は650円。記事中の大は1300円。グラスワインは800円

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。