2022年4月5日、日本国内では5つ目となるディズニーホテル「東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテル」が開業しました。
特定の映画シリーズをテーマにしたホテルが誕生するのは、東京ディズニーリゾートでは初めてのこと。
実は、このホテルには、もう一つの「初めて」があるのです。
今回は東京ディズニーリゾートに新しく誕生した「モデレートタイプ」のディズニーホテルについて、今後の戦略を含めて見ていきたいと思います。
初めての「モデレートタイプ」
これまで、東京ディズニーリゾートのディズニーホテルは、2つのタイプに分かれていました。
一つは上質な空間で、優雅なリゾートステイが味わえる「デラックスタイプ」。
以下の3つのホテルが該当します。
- ディズニーアンバサダーホテル
- 東京ディズニーシー・ホテルミラコスタ
- 東京ディズニーランドホテル
もう一つは快適な空間で、シンプルなリゾートステイを楽しめる手ごろな価格の「バリュータイプ」。
こちらは、東京ディズニーセレブレーションホテルが該当します。
婚礼や宴会サービスも提供していて、パークからも近いデラックスタイプと、パークからは距離があるものの、そのぶん価格がリーズナブルなバリュータイプの二択だったのです。
実は、今回新しく誕生した東京ディズニーリゾート・トイ・ストーリーホテルは、このどちらにも該当しません。
デラックスとバリューの中間に当たる「モデレートタイプ」のホテルになります。
では、モデレートタイプのホテルは、どのようにサービスが違うのでしょうか。
「宿泊特化型」だけど、ここだけの体験がたくさん!
トイ・ストーリーホテルは、デラックスタイプのディズニーホテルと比べて、宿泊料金がリーズナブルに設定されています。
部屋のタイプや宿泊時期によって異なりますが、一部屋当たりだと25,000円から50,000円前後に。
東京ディズニーセレブレーションホテルでも、一部屋18,000円からというのを考えると、かなりお得になっているのが分かりますね。
ただし、宿泊料金がリーズナブルということは、そのぶんだけサービスも簡素化されています。
以下はトイ・ストーリーホテルのサービスの特徴です。
- キャストによる客室までの案内はありません。荷物は自分で運びます。
- 子ども用のパジャマとカミソリは、ゲストサービスカウンターで受け取ります。
- 客室内の冷蔵庫に、水や飲み物の用意はありません。
- 各階にウォーターサーバーとアイスディスペンサーがあります(無料)。
- ルームサービスはありません。
サービスは絞られていますが、ホテルからパークへのアクセスは問題なし。
トイ・ストーリーホテルが建てられたのは、東京ディズニーリゾートのオフィシャルホテルであるヒルトン東京ベイと、ホテルオークラ東京ベイの間。
パークからモノレール「ディズニーリゾートライン」に乗って、ベイサイド・ステーションで降りれば、ホテルは駅の目の前なのです。
これなら、小さな子どもがいる家族でも安心ですよね。
また、トイ・ストーリーホテルは、ここだけの体験がたくさん用意されています。
例えば、エントランス前にある「スリンキー・ドッグパーク」では、巨大なバズ・ライトイヤーやジェシーが私たちを出迎えてくれます。
ここは子どもたちが自由に遊べるようになっていて、記念写真にもピッタリの場所だと言えるでしょう。
ホテル中庭の「トイフレンズ・スクエア」にも、ウッディやボー・ピープをはじめとした映画に登場するキャラクターたちがおり、まるで自分がおもちゃの一員になった感覚を味わうことができるのです。