“自分らしさ呪縛”から解放された休養期間
『妖怪シェアハウス』のテーマの一つに“自分らしさ”がある。松本さん自身も、「ずっと“自分らしさ呪縛”に悩んできた」と打ち明ける。しかし、約1ヵ月の休みで「自分の心地よい状態」を見つけたことにより、その呪縛から解放されたという。
「自分らしさってなんだろうと20年くらい答えが見つからなくて、こうありたいという理想的像を追っていたのかも知れません。でも、理想的な自分になりきるより、自分が一番心地の良い状態でいることが“自分らしさ”だとようやく気づくことができました。自分が心地よいと思える状態で居続けたら、それが自分らしさになるんだって気づきました」
この気づきによって、「2020年から書いている」という日記への向き合い方も大きく変わったそう。
「最初は自己批判のようなネガティブなことばかり書いていたんです。だけど、コロナ禍での自粛期間でこんなネガティブな言葉は見たくないなと思って、ポジティブな言葉に変換するようになりました。
そしたらどんどん夢が叶ったんですけど、ポジティブにすることを“頑張ってしまう”ようになったんですよ。ポジティブな言葉に変換ができなくなって……それで休みを経たら、もうあふれ出るように言葉がスラスラと出てくるようになりました」
松本さんは自身の変化を語りながら「澪も本当の自分らしさの意味に気づいてくれたら嬉しいな」と自分らしさを探している『妖怪シェアハウス』の澪へエールを送った。
終始、穏やかな口調で大切そうに一つひとつ言葉を紡いでいた松本さん。22年の時を経て、ようやく“自分らしさ”の意味に気づいた今、「幸せの入り口かも」とチャームポイントのえくぼを浮かべて軽やかに笑うのだ。
映画『妖怪シェアハウスー白馬の王子様じゃないん怪ー』は公開中。
※「ぴあ」アプリでは松本まりかさんのサイン入りポラを1名様にプレゼント!