続く場面は、ファストラーダがチャールズとピピンが対立するように企む場面。大きなBOXを使ったイリュージョンや、ナイフ投げも見どころで、よりスムーズに展開してメリハリがつくように、ブラッシュアップしていく。
最後の稽古は、ピピンとキャサリンの場面のステージング。森崎とキャサリンを演じる愛加あゆは新キャストなので、初めての場面を一から作っていた。ふたりから生まれてくる芝居がとてもナチュラルで引き込まれる。初演の芝居から変化する箇所もあり、どんなピピンとキャサリンになるのか楽しみになった。
稽古を終えた森崎は「楽しい!一番体を使う舞台かもしれない!」と高揚していた。「今はパートごとにバラバラにやっているので、はやくみんなで一緒にやりたい。クリスタルさんとはいい関係性も出来てきているし、これからいい意味で、いろいろと仕掛けていきたい」と意気込んだ。
一方、クリスタルは、「ウィンピピンは可愛くて、ナチュラルにピュアさが出ていて、遊び心があるから本当にぴったり」と太鼓判を押す。「ピピンが変わることは、私にとっても大きく、リーディングプレイヤーの見え方も変わるかも」と期待が高まる分析だ。二週間後の開幕が待ち遠しい。
公演情報
ブロードウェイミュージカル『ピピン』
【東京公演】
8月30日(火)~9月19日(月・祝) 東急シアターオーブ(全25公演)
【大阪公演】
9月23日(金・祝)~27日(火) オリックス劇場(全6公演)
脚本:ロジャー・O・ハーソン
作詞・作曲:スティーヴン・シュワルツ
演出:ダイアン・パウルス
振付:チェット・ウォーカー(in the style of Bob Fosse)
サーカス・クリエーション:ジプシー・シュナイダー(Les 7 doigts de la main)
【出演】
ピピン:森崎ウィン
リーディングプレイヤー:Crystal Kay(クリスタル ケイ)
チャールズ:今井清隆
ファストラーダ:霧矢大夢
キャサリン:愛加あゆ
ルイス:岡田亮輔
バーサ(Wキャスト):中尾ミエ / 前田美波里
テオ(Wキャスト):高畑遼大 / 生出真太郎
加賀谷真聡、神谷直樹、坂元宏旬、茶谷健太、常住富大、石井亜早実、永石千尋、伯鞘麗名、妃白ゆあ、長谷川愛実、増井紬
【スペシャルゲスト】
ローマン・ハイルディン、ジョエル・ハーツフェルド、オライオン・グリフィス、モハメド・ブエスタ
エイミー・ナイチンゲール
TEL:0570-550-799(平日11:00-18:00 / 土日祝10:00-18:00)