今世紀最高の“マクチャンドラマ”として話題を集めた大ヒット作『ペントハウス』。一人の少女の死から始まって、想像を絶する驚きの展開で一度見始めたらやめられなくなること間違いなし。今回はレンタル開始から大評判を呼んでいる、この人気作の濃すぎるキャラクターを一挙紹介。
ソウルの一等地にそびえ立つ超高級タワーマンション「ヘラパレス」。建設業と不動産で富を築いた実業家チュ・ダンテ(オム・ギジュン)が手掛け、自身は最上階の100階に住んでいる。表向きは紳士的に振る舞うダンテには、妻のシム・スリョン(イ・ジア)も知らない裏の顔が。極度の潔癖症で血を見ると逆上し、子どもたちには完璧であることを求めて、意に沿わないと隠し部屋で虐待するのは日常茶飯事。過去から現在に至るまで、嘘で固めた人生は膨大な量の犯罪ファイルとも言える。次第に明らかになるダンテの壮絶な過去、エスカレートする悪行の果てに興味津々。
財閥家の出身で、「ヘラパレス」の女主人として誰からもうらやまれる存在のダンテの妻スリョン。経済的には恵まれていて一見幸せそうだが、実は子どもに関しては不幸を経験している。病院には生まれてから16年間植物状態で入院中の娘がおり、さらに「ヘラパレス」で転落死したミン・ソラが、自分の実の娘だったことが判明。その死に住人たちが関わっていたことを知ったスリョンは、復讐を秘かに心に誓う。財力を駆使して、少しずつ住人たちの悪の証拠を集めていくスリョンが、一同を前に怒りを爆発させる激烈なシーンには驚かされる。
85階に住むのは有名ソプラノ歌手であり、父が運営するチョンア財団の芸術高校の校長を務めるチョン・ソジン(キム・ソヨン)。彼女もスリョン同様にすべてを手にしているかのように見えるが、自身の限りない欲望に振り回される。有能な外科医の夫がいるにもかかわらず、ダンテを誘惑し不倫を楽しむが、二人の関係を娘たちの家庭教師となったソラに知られてしまう。さらに、過去に因縁のあったオ・ユニの娘が、自分の娘の邪魔になる存在として登場。手を血で染めても欲しいものを手にし、邪魔者を容赦なく踏み潰そうとするソジンの悪女ぶりがすごい。
セレブマンションとは全く縁のないオ・ユニ(ユジン)は、娘ロナを抱えて懸命に生きるシングルマザー。だが、声楽家を夢見るロナがチョンア芸術高校を受験すると言い出したことから、忘れていたはずの悪縁が復活。かつてソプラノ歌手として才能を認められながらも、ソジンによってその道を断たれた過去があるユニは、娘の夢を反対するが、結局は折れて応援することに。数々の妨害や卑劣ないじめが親子を待ち受ける中、ロナの夢を叶えるため強くなるユニ。ついには「ヘラパレス」の住人となり、やがて娘のためにためらいなく悪へと変貌していく。