休眠預金にしないために!やっておきたい手続き

基本的に預金残高が1万円以上ある場合は、休眠預金になる前に預け先の銀行から登録されている住所に通知が郵送されるので気づくことができますが、残高が1万円以下の場合は通知自体が送られませんし、住所変更手続きをしていないと宛先不明で通知が戻ってきてしまいます。

休眠預金にしないために、ぜひやっておきたい手続きを解説します。

結婚や引っ越し、転職などライフイベントの際

結婚、引っ越し、転職等、生活が大きく変化する時は、使用している銀行口座にも影響を与えます。

例えば、結婚なら氏名変更の手続き、引っ越したなら住所変更の手続きが必要です。転職した場合、転職先の会社で給与振り込み先として新しく指定された銀行口座を開設するように指示されることも多いですね。

生活が変化する時は普段より忙しいことが多いので、銀行口座の登録情報の変更手続きは後回しになりがちですが、やることリストなどに記載し忘れずに手続きしましょう。

子ども関連の銀行口座も忘れずに

子どもがいる場合は、学校の給食費の引き落としや習い事で普段使わない銀行口座を指定されて作る機会があるかと思います。

進学や、習い事を辞めたあとに使わない場合は、口座解約を忘れないようにしましょう。

休眠預金を見つけたらどうしたらいい?

休眠預金を見つけても、引き続き預金は引き出し可能なので安心してください。

通帳やキャッシュカード、届出印や本人確認書類などを持参して窓口で手続きすることができます。必要な手続きについては金融機関により異なりますので、事前に確認しましょう。

一般的に、長い期間取引がない口座はATMで引き出そうとしてもできないことが多く、窓口での手続きとなり時間がかかることも。また、近年銀行店舗の統廃合で窓口のある店舗が近所にない可能性がありますので注意が必要です。

銀行口座は多く持ちすぎていると管理の手間も増えますし、うっかり未利用口座管理料が徴収されたり休眠預金なったりするリスクが高まります。

1年に1度は保有している銀行口座を見直して、不要な口座は早めに解約することをおすすめします。

【執筆者プロフィール】 田端 沙織

キッズ・マネー・ステーション認定講師/ファイナンシャル・プランナー

証券・運用会社で10年以上の勤務経験を活かし、ファイナンシャルプランナー 兼 金融教育講師として「正しく・楽しく・分かりやすく」お金のことや資産運用について伝える講座や個別相談業務を関東圏中心に開催しています。得意分野は資産運用。小学生2人と保育園児1人の3児を絶賛子育て中。

「見えないお金」が増えている現代社会の子供たち。物やお金の大切さを知り「自立する力」を持つようにという想いで設立。全国に約300名在籍する認定講師が自治体や学校などを中心に、お金教育・キャリア教育の授業や講演を行う。2023年までに2000件以上の講座実績を持つ。公式サイト「キッズ・マネー・ステーション