「曲を作りたくなるのは、自分の心の中に吐き出したいものがある時なんです。自分の気持ちを表現したいというか。それは自分にとっても、すごく大事な作業なんです。初めて曲を書いた『僕、君に』の時も大変な状況で……。この曲を聴いてくれるファンの皆さんが、僕と同じ感情を持ってほしいという気持ちで作りました。NU'ESTの『The Nocturne』(2020年)に収録されている『Must』は、亡くなった祖父のために書いた曲。祖父に対する気持ちを盛り込んで作った曲です」

今は「吐き出したくなることがない!」くらい幸せなので、「新しい曲は作っていない」そうだが、「曲作りは続けていきたい」と語ってくれた。

本誌『韓流ぴあ』では、ミュージカル活動についてガッツリ話してくれたが、『ジェイミー』(2020年)出演以降、レンはミュージカルを活動の中心に据えている。そんな中、音楽プロデューサーがプロデュースバトルを繰り広げる音楽バラエティ『Listen-UP』(KBS)で、この8月、ソロ歌手として、アイドルらしい姿を見せてくれた。

「作曲家のライアン・チョンさんとは、NU'ESTの『Storybook』以来のお付き合い。個人的にも仲良くしてもらっていました。そのライアンさんに『番組をやるんだけれど、一緒にやらない?』ってオファーをいただいたんです。ミュージカルの活動がメインだったので、ファンの皆さんに久々にアイドルとしての姿をお見せできる良い機会だと思って、彼がプロデュースする『LOCO(9:00 pm)』を歌わせていただきました」

『Listen-UP』だけでなく、音楽番組『ミュージックバンク』でも『LOCO(9:00 pm)』を披露。「一人で音楽番組に出るって、寂しかった。何かまだ慣れない」と笑う。そして「ミュージカルだけでなく、まだまだアイドルとして歌うつもりです!」と、力強く宣言してくれた。

NU'ESTのレンとしてデビューして、10年が経った。「この10年で、人生に対する個人的な考えが変わったと思います。以前はちょっと子どもっぽい考えをしていたけれど、今はちょっと……少しだけ人生のことを考えるレベルが高くなったというか……もっと深く考えるようになった気がします。僕の考える人生って? う~ん、他人に対する思いやりや責任に対する考えなんじゃないかな? 僕も11月3日で27歳になります。いろいろな人とかかわりながら、成長してきたのを実感しています」

苦しい中でも夢を追い続け、夢を叶えてきた。「その原動力は、努力だと思います。クレイジーになるほどではないけど、努力はしています(笑)。もちろん、見えないところで」とふわりと笑う。

「韓流ぴあ」更新情報が受け取れます