REN(NU'EST) 雑誌『韓流ぴあ』11月号(10月21日発売)より

デビュー10周年を迎え、今年3月にベストアルバム『Needle & Bubble』をリリースし、公式活動を終了することが伝えられたNU'EST。メンバーたちは、アロンが英語力を生かし『After School Club』(Arirang TV)のMCを務め、JRとベクホはソロ歌手として、ミンヒョンは出演ドラマ『環魂』(2022年tvN)がヒットし、先般行われた「KCON 2022 JAPAN」のメインMCを務めるなど各自が大活躍中。そして、ビジュアルセンターのレンは、『三銃士』で主役のダルタニャンを演じるなど、ミュージカル俳優として嘱望される存在に。そのレンが11月、初のソロ公演「REN 2022 REN FAN-CON [THE DAY AFTER] IN JAPAN」で久々の来日を果たす。『韓流ぴあ』11月号(10月21日発売)掲載のインタビューでは、NU'ESTを含むレンのこれまで10年間の活動と、ミュージカルでの活動にフォーカス。WEBでは日本に対する想いなど、本誌とは角度の異なるインタビューをお届けします!

「日本語でコミュニケーションできたからこそ、日本のファンと幸せな時間が送れたし、日本のさまざまな場所でファンの皆さんに会うことができました。それが一番の思い出であり、僕たちに一番プラスとなったことでした」

日本活動での思い出を語ってくれたレン。NU'ESTは2014年の日本デビュー以降、日本で共同生活を送りながら日本を拠点に活動を行ってきた。もちろん取材の時も通訳なしで、全員がすべて日本語で受け答えをしていた。日本では着実にリリースとツアーを重ね人気を高め、2016年にはレンを主演に、メンバー全員が出演した映画『知らない、ふたり』(監督・脚本 今泉力哉)が公開されたほど。しかし日本での人気の影で、韓国ではカムバックができずに7年目の契約更新も危うい状況に――。崖っぷちに立った彼らは、すべての活動を中断し、オーディション番組に出演するという決断をくだした。

当時の状況を、本誌『韓流ぴあ』で「シビアに現実的な話をしました。そして、NU'ESTとして活発に活動するためには、この番組に出演すべきだという結論を出しました」と語ってくれたが、彼らはこれまで積み上げてきたすべてを捨てる覚悟で、練習生としてサバイバルオーディション番組に臨んだのだ。しかし、ほかの練習生たちとは圧倒的にキャリアが違うNU'ESTメンバーたち。その実力の差は明らか。加えて、音楽に対する姿勢や人間性が大きく評価され、番組が進むにつれJR、ベクホ、ミンヒョン、レンは注目されるようになり、過去のNU'ESTの楽曲がチャートの逆走をはじめた。

「あの番組に出なかったら、今ごろどうしていただろう?」と当時を振り返って本誌で語ってくれたレンだが、オーディション後は、番組のプロジェクトグループのメンバーに抜てきされたミンヒョンを除くアロン、JR、ベクホ、レンの4人がNU'EST Wというグループとして活動。注目が高まる中、NU'EST Wとして最初にリリースした『WHERE YOU AT』が2017年10月19日、音楽番組『M COUNTDOWN』(Mnet)でデビュー6年目にして初の1位に輝いた。以降、ミンヒョンが復帰した完全体のNU'ESTまで、活動曲のすべてが音楽番組の1位を獲得している。

崖っぷちから一転、人気が爆発。韓国で多忙を極める彼らが待ちわびていた日本のファンの前に姿を見せてくれたのは、NU'EST Wとして。横浜アリーナで開催されたアジア最大級の音楽授賞式「2017 MAMA in Japan」(Mnet)だった。

「ステージから、僕たちのことを待っていてくれた日本のファンの皆さんが振ってくれるピンクのペンライトがすごくよく見えました。感動しました。すごく久しぶりの日本だったし、ずっと僕たちのことを応援してくれていたファンの顔もしっかり見えましたから。とても不思議な気分で、泣きそうでした。NU'ESTが続けられるか分からない際どい状態で日本を引き上げて、こうして横浜アリーナという大きなステージでまた会えるなんて……。本当にファンの皆さんに再会できたことがありがたくて、感謝の気持ちでいっぱいでした」というレン。その想いはきっとファンも同じだったろう。NU'EST Wと同じステージで、別グループで活動するミンヒョンの姿も見ることができたこの日、大きくなって帰ってきたNU'ESTに胸が熱くなったのを覚えている。

NU'ESTとしては、『Q is』(2016年)以降メンバーの作詞作曲が増えていき、完全体復帰作『Happily Ever After』(2019年)ではベクホを中心にメンバー主導の制作が行われるようになった。レンもNU'EST Wの『WAKE,N』(2018年)に収録されているソロ曲『僕、君に』からは、作詞に加え作曲にも挑戦するようになった。

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