カエル川のイメージは、喋りながらオナラをしている感じ

左から磯村勇斗、清水尋也 撮影/友野雄

――『東京リベンジャーズ』で共演経験はあるものの、お芝居でがっつり絡むのはこれが初めて。改めてお互いについていいなと思ったのはどんなところですか。

清水 いやいや。磯村勇斗はずっといいじゃないですか(笑)。

磯村 いやいや。清水尋也はずっといいじゃないですか(笑)。

清水 先輩ですからね。

磯村 やめてくださいよ(照)。

清水 僕はもうむしろありがとうございますって感じでした。

清水尋也 撮影/友野雄

磯村 本当楽しかったね。最初から息が合ってたんですよ。カエル川が「跳躍力に嫉妬して♪」と繰り返し歌うところがあって、最後に尋也くんが合わせてくれるんですけど、それが一発で合ったんです。

清水 あそこ、気持ち良かったですね。

磯村 気持ち良かったね。何回やっても絶対合ってたもんね。

清水 カエル川が歌っている間、カメ田もグチグチ言ってて。あそこはアドリブなんですけど、いいところでお互いタイミングがハマるんですよね。

磯村 たぶん尋也くんは「聞く」ことに長けている俳優さんなんだと思います。ちゃんと相手の芝居を受けた上で、自分の台詞をすっと言う力がある。

清水 急になんですか(照)。

磯村 じゃないと、合わせられないと思います。自分本位じゃないから、あの場面も成立したんだろうなと。

磯村勇斗 撮影/友野雄

清水 それで言うと、磯村くんは「言う」ことに長けてる役者さん。聞かせる力があるんですよ。発信する力があるから、すっと台詞が届くんだろうと。

磯村 そうそう。そういうことだね(笑)。

清水 収録のとき、磯村くんが先にブースに入ってて。カエル川の声が聞こえてきたんですよ。それが普段の磯村くんと全然違う声で。「え?」と思って窓覗いたらやっぱり磯村くんがやってるから、すごい…と思った。

磯村 カエル川のイメージは、喋りながらオナラをしている感じ。喋りながらずっとオナラが出ているような緩さというか抜け感というか。そこのバランスは、最初つかむまでは難しかったですね。

清水 絶妙にその感じが出てましたよね。