僕は骨しかないです。肉がないんで(笑)
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――監督はどんな方でしたか。
清水 監督は、真面目な変態です。
磯村 わかるわ。そうかもしれないです。
清水 真面目も変態ももちろん両方褒め言葉です。作品に真摯に向き合っているんだけど、アフレコの途中にすっごいくだらない台詞を足してくるんですよ。
磯村 カバ助くんという子どもがいて。その子が野球が好きで、ホームランを打ったとき普通なら「カバ助くん、カッコいい」で終わるのに、監督は「もう1個ほしいんだよね。バット、カッコいいって言ってくれる?」っていきなり言ってきたんです(笑)。
清水 そうそう(笑)。
磯村 そこバット関係はないやんみたいなところにフォーカスを当てるんです。食堂でご飯を食べてるシーンでも、「ラーメンうめえ」でいいのに、「もう1個ほしいんだよね。机うめえって言ってくれる?」と言われて。意味がわかんないじゃないですか(笑)。そういうことを求めてくる監督です。
清水 僕たちの想像の範疇の斜め上からボールを投げてくるんですよね。純粋にすごいなって思いました。
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――「骨のある男」というのは男性にとって褒め言葉の一つ。お互いに対して骨があると感じるのはどんなところですか。
磯村 流されないところですね。自分は自分だというものを持っている。芯のある俳優さんだなと思います。
清水 ありがとうございます。ガリガリですけど(笑)。
磯村 細いからね。
清水 骨しかないです。肉がないんで(笑)。
磯村 じゃあ肉つけよっか(笑)。
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――ぜひ磯村さんから肉をつけるためのアドバイスをお願いします。
磯村 ご飯じゃない?
清水 それが結構食べるんですよ。
磯村 食べてるのか。じゃあ、プロテイン飲もうか。
清水 飲んでるんです。
磯村 そうか…。じゃあわからない(笑)。
清水 代謝が良すぎるんです。 食べたものが全部落ちる(笑)。
磯村 直通なんだね、食べてから出るまでが(笑)。
清水 芯がある、というのは磯村くんも同じ。今日取材でずっとご一緒してたんですけど、ないものにはないってちゃんと言うし、思ったことを何の装飾もせず、まっすぐ言葉を置いていく方なんだなと。そういう磯村くんから褒めてもらえると、僕も素直に受け止められる。磯村くんみたいに正直な人間でありたいなと思いました。