3.大会の応援には、積極的に行くべし

走っている人を見ているだけで何が面白いんだろう……と思ったあなた。まだまだランニング観戦の初心者ですね。走っている人を見ているだけけっこう興奮する。

メリット1 トップランナーにうっとり
先頭集団の美しい走り、スピードの速さ、きれいにリズムを刻む息遣いと足音。思わずうっとりしてしまうす、興奮しながらも心穏やかに観戦できる。

メリット2 思わず応援したくなる
後半のランナーになればなるほど、声援を送らずにはいられない。長い距離のレースになれば余計にその思いは強くなり、思わず「頑張れー!」「あと3km」なんて言いたくなり、コース上に体を乗り出して思わず興奮。

メリット3 勇気がわいてくる!
顔をしかめながら、時には半泣きで、脚を引きずりながらゴールを目指そうとするランナーを見ていると、「自分も頑張ってみよう」って気になる。その証拠に、東京マラソンに応援にだけ行った人でも、「思わず翌日走ってみた」なんていう人がけっこう多い。

こんな風にトレーニングをするかしないかの前に、マラソンをするといいことを知って「おお、マラソンいいじゃん」と脳に刷りこますことが重要。それができれば自然と練習が楽しくなる。タイムを狙いたいというのはそれからでも十分遅くないはず。まずはマラソン楽しそうだからちょっと走ってみたい、と思えることがフルマラソン完走への近道。

アメリカの映画監督ウディ・アレンが「始めさえすればもう8割は成功したのと同じ」なんて素敵な言葉を残している。まさにコレ! 走り始めたらフルマラソンのうち35kmまで走れたも同然。完走するにはこれにもう少し楽しい練習を加えればいい、たったそれだけのこと。
 

 

 

 フリーエディター&ライター。大学卒業後、女性向けの情報誌の編集に5年間携わり、その後フリーランスに。現在は料理、健康、フィットネス、マナーなどの女性実用を中心に単行本、雑誌などの編集・執筆を手掛ける。また趣味であるマラソン好きが高じてサハラ、ゴビ、南極など世界の砂漠ばかりを走るマラソン大会への出場をライフワークとしている。