日頃から我が子に「片付けなさい!」と言い聞かせているママ・パパ。なかなか子どもが行動してくれず、悩んでいませんか?

そこで今回は、親子の片づけ専門家・整理収納アドバイザーの田中由美子さんに、幼児にうまく片付けを促す方法や、親子で楽しく片付ける方法をうかがいました。

片付けが嫌い・苦手な我が子…「重要な2つのこと」

子どもがまったく片付けないという家庭では、部屋におもちゃや物が散乱しがち。そんな家庭の解決策を教えてもらいました。

田中由美子さん(以下、田中)「親は子どもに進んで片付けてほしいと思ってしまいますが、まず、親と子どもの『片付ける理由が違う』ことを意識しましょう。

親が片付ける理由は『掃除がしやすい』『スッキリしていると気持ちが良い』など『自分の都合』である一方、子どもが片付ける理由は『親に片付けなさいと言われるから』がほとんどです。

この違いを認めたうえで、具体的に『どうするのか?』を考えます。

「片付ける」とは元の場所に戻すことなので、子どもが片付けられない場合は、

(1)子どもが定位置を知っているか
(2)戻しやすさを考えた定位置が決まっているか

を確認します。

定位置を知っていなければ、定位置を教えます。知っているのに行動してくれなかったら、戻しやすい場所になっているかを確認します。

そもそも定位置が決まっていなかったら、定位置を決めて子どもに教えます。このように一つ一つ、解決していくと良いですよ。

子どもが片付けを嫌がっていたとしても、つい無理矢理片付けさせてしまいますが、そうするとますます嫌いになってしまうものです。

『片付けのハードルを下げる』『一緒に片付ける』といったように、子どものできる・できないや性格に合わせた解決方法を見つけていくのがベストです」