気持ちが封じられて心地が悪い状態に

「好きだと言われたら、やっぱり意識するじゃないですか。

それまでも悪い子じゃないと思っていたけど、僕の好きな缶コーヒーを覚えていたり笑顔で挨拶してくれたりするのを見ると、かわいいなと思うしこっちだって何かしたくなりますよ。

気にしないでって言いながら関わってくるのって、本当はもっと仲良くなりたいからじゃないのですか?」

そう言いながらAさんがため息をつくのは、思い切って「LINEしない?」と女性に提案したら「緊張するので」と断られたから。

NOが返ってくるとは思わなかったAさんはショックを受け、それ以降女性に話しかけることにためらいを覚えて身動きが取れない状態です。

一方女性のほうはというと、LINEを断っても相変わらず日々の接触はあり、先日はバレンタインのチョコレートも渡してきたそうです。

「どんな顔で受け取ればいいのか、LINEは無理だけどチョコはくれるのかって、すごく複雑でした」

Aさん自身は女性ともっと親しくなりたい気持ちがあるけれど、こちらが動けば拒否され、でも女性からは好意を伝えられる現実は、居心地の悪さがあるといいます。

「好きでいられたらそれでいいので」と言っていた女性を思い出すと、「それは、両思いは求めないけれどアクションは続けたいってことで、僕の気持ちは置き去りですよね」とAさんは力なくつぶやきました。