謙虚なようでいて自分本位
LINEでつながることを断られたときに「女心がわからない」と筆者に話を持ちかけてくれたAさんは、それまでは後輩女性の気持ちを大切にするつもりでした。
「好きでいられたらそれでいい」と言いながらも行動を起こすということは、こちらからのアクションも受け取ってくれるだろうと当然に思いますよね。
自分の行動は無視しないでほしいけれど、相手のアクションはそのまま受け取らないというのは、恋愛を自分本位で進めたいことであって、その拒絶を相手がどう思うか、ふたりのつながりにどう影響するかを考えていません。
好意を伝えて相手の心に変化が起こる可能性を無視すれば、その状態にストレスを覚えた相手はいずれ拒否するしかなくなります。
恋愛はふたりでするものであり、自分の都合通りに進めるのは無理があるのが現実です。
「気にしないでくださいね」と言うのであれば、相手が気にしないで済むように振る舞うのが正解。
自分から関わる姿を見せるのなら、相手がそれに応える姿も等しく受け止めるのが尊重です。
Aさんが口にした「好きでいられたらそれでいいのはこの子の都合でしかない」が真実であって、相手も自分と同じく対応を決められることを、忘れてはいけません。
＊
片思いを楽しみたい気持ちはわかりますが、相手にとっては「両思いの可能性を捨てる」ように見えるのが実際であり、そんなつながりにいつまでも身を置けるでしょうか。
相手に気を使わせないために「気にしないで」と言うのであっても、その気持ちは行動で裏付けていかなければ説得力がありません。
矛盾は相手を振り回し、その結果片思いすら難しくなることもある、と心得たいですね。
関連記事
