音楽やゲームなど、恋人と趣味が同じだとふたりで楽しめるため交際もうまくいく、と思いますよね。

確かに同じ趣味ではあるけれど、好みの方向が違っていたり楽しみ方についていけなかったり、「好き」が揃っていないときが大変です。

「趣味が合う」は幸せなお付き合いの下地ではありますが、交際に発展したときに思いもしなかった衝突を生むことも。

「こんなはずでは」と頭を抱える女性に何があったのか、ご紹介します。

“同じ”だからこそすり合わせが難しい!?

自分と同じ「趣味は映画鑑賞」の男性を好きになったけれど

「先日、半年ほど付き合った彼氏と別れました。

女友達の彼氏の友人として出会い、飲み会のときにお互いに映画好きとわかり意気投合しました。

俳優の名前を出してもすぐ思い出してくれるし観ている作品もかぶるし、『あの監督はあの演出が最高だよね』みたいな話ができるのが新鮮で、すぐ仲良くなりましたね。

LINEのIDを交換してからは映画以外の話もできるようになって、週末はふたりで映画館に行って食事するデートが続き、一ヶ月後に彼のほうから告白されました。

映画の趣味以外でも恋愛観や暮らし方で意見が合うことが多く、『この人とだったら安定して付き合える』と思ったのを覚えています。

外見は悪くないし性格も明るいし、最初の頃は幸せなお付き合いだったと思います。

何となくおかしいなと感じ始めたのは、おうちデートで映画配信のサブスクリプションサービスで作品を選ぶときに、やたらと邦画ばかり彼が観たがること。

付き合う前は洋画の話が多かったし映画館で観るものも洋画が中心だったので、家では邦画を選ぶ彼に驚きました。

『実は日本映画のほうが好きで』と彼から言われ、『もしかして今まで我慢して私の好みに付き合ってくれていたの?』と返したら『そうじゃないけど。洋画でも別に大丈夫だから』と答える姿に違和感を覚えました。

私は洋画しか観ない、と言い切れるくらい邦画はほとんど手を出したことがなく、それは友達関係だったときに彼には伝えていて、そのとき『邦画もいい作品が多いよ、もったいない』と穏やかに返していた姿を思い出しました。

『洋画でも別に大丈夫だから』は、もともと邦画が好きで洋画はたいして興味がない、と私には聞こえて、『同じ映画好きでも好みが分かれることはあるよね』と思うものの家では常に邦画ばかり流されることには、やっぱりストレスが溜まっていきました」