目黒あむの人気コミックを映画化した『honey』は、女の子なら誰もが憧れる最高の“初恋”ともどかしい“青春”を描いた鬼キュン・ラブストーリー。
真っ赤な髪と鋭い眼差しで「超不良」と恐れられながらも、実は心優しく料理が上手な高校生・鬼瀬大雅と、ヘタレでビビリな女子高生・小暮奈緒が戸惑ったり、時にすれ違ったりしながら初めての恋を育んでいく姿を描きます。
そんな注目作で映画初主演を飾ったのが、今春、ジャニーズのニューグループ「King & Prince」のメンバーとしてメジャーデビューを控える平野紫耀。
髪を真っ赤に染めて主人公のギャップ男子・鬼瀬大雅に扮した彼が、撮影のエピソードからいまの思い、さまざまな試練と楽しみが待っているこれからのことを語ってくれました。
平野さんと鬼瀬くんの共通点は“お料理男子”!
――まず最初に、『honey』の原作を読んだときの感想を聞かせてください。
「僕、少女漫画を読むのが初めてだったんですけど、 僕の少女漫画のイメージは、 ちょっとしたすれ違いから好きになった男の子と結ばれない女の子 の恋心がすごく丁寧に描かれていて、 ずっとモヤモヤした状態が続くものだったんです(笑)。
でも『honey』を読んだら、すごく展開が早くて、あっ、 少女漫画ってこんなに読みやすいんだって思いました」
――演じられた鬼瀬大雅を意識しながら読んだんですか?
「いや、そのときは平野として読んでいて、それでシンプルに…… 」
――少女漫画も悪くないな~と思ったわけですね。
「そうです。すごく読みやすかったし、あっ、 男でもキュンキュンするんだ?って、 恥ずかしながらもちょっと思いました(笑)」
――鬼瀬くんは多面的で、 いろいろな感情を持ったキャラクターですが、 どのようにこの役を作っていきました?
「神徳幸治監督(『ピーチガール』)から『 目つきをキツくするように』というアドバイスがあったんですね。
『目つきをキツくすればするほど、鬼瀬くんが笑ったときに、 彼の外見と内面とのギャップが生まれるから』って。
なので、 喧嘩をするときは100のモードで睨みを利かせて、 テレちゃうときはそれが0になるようにして、 その差をなるべく大きく出せるように頑張りました」
――完成した作品を観たときに、“ 俺ってこんな表情ができるんだ?” と思って嬉しくなりませんでした?
「喧嘩のシーンを観たときは、“俺、 こんなに眉間に皺がよるんだ”って思いましたね(笑)。
でも、 撮影に入る前に、 監督からお風呂でシャンプーをしながら睨む練習しておいて』 って監督に言われたので、 ずっと自分を睨みながらシャンプーをしている日々があったんです よ」
――その努力が役に立ったわけですね。
「はい。最初は睨み過ぎて目にシャンプーが入っていたんですけど (笑)、だんだん慣れてきて、 目にシャンプーが入らないように睨むのも上手くなったんです(笑 )。だから、一石二鳥でしたね」
――鬼瀬くんが好きになる奈緒を演じた平祐奈さんは、「 平野くんはお料理男子で、そこが鬼瀬くんとの共通点。 撮影現場に、手作りのアップルパイを差し入れてくれました」 って言っていました。
「お料理男子と言っても、 差し入れたのはアップルパイだけですけどね。 その前日の撮影が終わったときに、『 アップルパイを作って食べたんだ」って言ったら、スタッフさんたちに『 嘘だ~?』ってすごく疑われたんですよ(笑)」
――でも、本当に作れるんですね。
「はい。なので、その日も撮影が早く終わったから、 家に帰ってアップルパイを作って、次の日、持っていきました」
――パイ生地から作るんですか?
「その前日は、おばあちゃんとパイ生地から作ったんですけど、 次の日は、現場が遠くて帰るのが遅くなったので、 パイシートを使いました。でも、あとは林檎をちゃんと煮て、 オーブンで焼いて作りましたよ」
――アップルパイは、女子でもなかなか作らないと思うけれど…… 。
「そうですね。僕も滅多に作らないけど、 ちょっと悔しかったですからね(笑)」
――普段からお料理をしたり、 スイーツを作ったりしているんですか?
「最近は舞台の仕事があったりしてできなかったけど、 暇なときはなるべく自炊をするようにはしています。
おばあちゃんが料理が得意なので、おばあちゃんに教わりながらやっています」
平野さんのイメージとかけ離れたギャップとは?
――意外でした。ギャップ男子ですね(笑)。ほかにも、 平野さんのパブリックイメージとかけ離れたギャップみたいなものはありますか?
「僕のギャップ? 自分でそれを言うのは難しいですね。でも、ファンの方には、『 ダンスを踊っているときや唄っているときと、喋っているときとのキ ャラクターのギャップがスゴい』ってよく言われます(笑)。 それぐらいかな」
――鬼瀬くんに関しては、 内面の優しさとは裏腹の赤い髪がとてもインパクトがありましたが 、似合っていましたね。
「マジすか? 嬉しいな~。でも、 赤髪は大変なことがけっこういっぱいあったんですよ。
枕が真っ赤になっちゃったり、色がすぐ落ちちゃったり、 茶色のコートが似合わなくなったり、いろいろあったんですけど、 “俺、赤髪なんだ~”って酔いしれてるところもあったので、 撮影が終わって黒髪に戻したときは、なんか寂しくて。 機会があったらまた赤髪にしたいですね」
今後やってみたい髪色は?
――今後やってみたい髪色はほかにありますか?
「え~何だろう? でも、僕、すでにけっこうやってるんですよ」
――シルバーもありましたしね。
「真っ白もやったしな~。(少し考えて)髪色じゃなかったら、 坊主にしたいです。僕、けっこう髪の毛がうっとうしいんですよ。 髪の毛、嫌いな人で。 シャンプーとトリートメントも面倒臭いですし。
染めたりして髪がガシガシなので一応やっているんですけど、 オイルも面倒臭いし、 ドライヤーで乾かすのはなおさら面倒臭くて。だから坊主にして、 ボディソープでそのまま頭も洗いたいですね」