おこげにお茶を注ぎ、ふやかしたものをスンドゥブにいれて食べる

ごはんの量は1膳半程度。圧力鍋タイプの釜はおこげができやすいのか、釜の底におこげご飯がこびりついている。
おこげご飯をきれいに食べてもらうため、ご飯を食べ終えると釜にお茶を注いでくれる。
「お茶を注いだら蓋をして5分お待ちください。お茶でふやけたおこげをスプーンか、しゃもじでこそげ落とし、スンドゥブにいれてお召し上がりください」

「このお茶は、野原や山に自生するドゥングレの根っこを煎じたものです。ドゥングレ茶は美肌効果を期待できると言われていて女性に人気です。韓国には穀物や木の実などを乾燥させたり、炒ったりしたお茶を飲む文化があるとオーナーから聞いています。」
ドゥングレ茶のほか、トウモロコシのヒゲで作ったトウモロコシ茶や、ゴボウ茶なども韓国人は好んで飲んできたそうだ。

スンドゥブもはじめてなら、スンドゥブにおこげご飯をいれて食べるのも初体験。
長年日本人が美徳としてきた「もったいない精神」を韓国料理屋で再認識させてもらった。

「白菜のチヂミ『べチュジョン』(白菜煎:べチュが白菜、ジョンが煎)を召し上がってみませんか?」
具沢山のチヂミではなく、白菜だけのチヂミだそうだ。
小麦粉をつけた白菜の表面をカリカリに焼き上げてあり、サクッと心地よく噛み切れる。若干塩味がついているのでタレも何もいらない。
これほど素朴で、感動的な料理と出会えたのは久しぶりかも。
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