関係が良好で長続きする人が持っているものとは?
大切な人たちとの関係性が良好で、長続きする人たちは、次のような感覚で相手と接しています。
・「相手と自分は、違う人格や考え方を持つ、別の人間だ」
・「相手は、自分と異なる意見や感覚を持っていて当然だ」
これを『離別感』と言います。相手と自分の間に境界線がきっちりある状態です。
離別感を持っていると、相手が自分と異なる感覚や意見を持っていても、自分の思う通りに動いてくれなくても、強い不快感や嫌悪感を抱くことなく、受け入れることができます。
コミュニケーションの際は「どうすれば自分の気持ちが伝わりやすいだろうか?」を考え、工夫することができます。
一体感は「幼い子どもの感覚」、離別感は「大人の感覚」
大切な人との関係を長続きさせるのに必要なマインドは、一体感と離別感、どちらでしょうか?
そう、『離別感』ですね。
『一体感』は、元々は『母子一体感』と言って、赤ちゃんや幼い子どもが母親に対して抱く『健全な甘え、健全な依存』です。
赤ちゃんや幼い子どもは、母親など保護者にお世話をしてもらわないと生きていけないし自分の身を守れないので、一体感を持つのは当然です。
一体感は『幼い子どもが持つ感覚』、離別感は『大人が持つ感覚』と言っていいでしょう。
ところが、大人になっても、いつまでも一体感を強く持ったまま他人と接してしまう人がいます。
周りがいつも過剰に世話をしてくれるような環境で育った人や、一体感が強い保護者のもとで育った人などです。
また、幼い頃、充分に母子一体感を得られなかった人の場合、恋人など深い関係になった人に、強い一体感を抱いてしまうことがあります。
幼い頃に得られなかったものを、無意識で取り戻そうとするのですね。