離別感を持つためには?
一体感を強く持って接していると、そのうち相手の心は疲弊してきます。そして、自分の心も疲れてきます。
恋人であっても、友達であっても、家族であっても、離別感を持ち、コミュニケーションを取っていくことが大切です。
では、離別感を持つにはどうすればいいのでしょうか?
1. 依存先を増やす
以前、長く円満な夫婦関係を築いている方々に「円満の秘訣は?」というアンケートを取りました。
その際、「依存しないこと」「自分の一人時間も、相手の一人時間も大切にすること」という回答がたくさん出ました。
夫婦間だけでなく、恋人同士や友人関係・家族間でも、この考え方は同じように大事です。一体感が強い人は、心を許した相手に対して強く依存・執着しがちです。
それを防ぐためには、依存先を増やすこと。
趣味を持つ、人間関係の幅を広げる、友人との交流をたくさん持つ、などなど…。
夢中になれることや楽しい予定があれば、特定の人に対して強く依存することや執着することが少なくなります。
2. 自分に自信をつける
大切な人に対して強く一体感を持ってしまうのは、“自信の無さ”から来ていることも少なくありません。
自信の無さから来る不安定な状態を、他人と強く繋がることで補おうとするのですね。
幼い子どもは周囲に守られ、愛されないと生きていけませんが、大人は守られなくても、愛されなくても、生きていくことができます。
「どういう自分であれば自信を持って生きていけるか?」考えてみましょう。
資格を取る、知識を得る、見た目を変える、一人暮らしをするなどなど、自分に自信を持つためにできることを始めていきましょう。
また、自信は過去の出来事からも引っ張ってくることが可能です。
『過去の成功体験・ほめられた経験・達成できたこと』を思い出して、紙にリストアップしてみてください。
自分に自信がない人は、「自分はいつも何をやっても失敗ばかり」「誰も私のことを認めてくれない」など言うことが多いです。そういう方たちに過去のお話をじっくり聞いてみると、ちゃんと成功体験もほめられた経験もあるのです。
誰かから言われた嫌な言葉や、嫌な出来事の方を大事に心の奥底に閉まっているだけなのです。
自分の人生も大切な人の人生もマイナスに導くそういう思い込みは、早めに外しましょう。
どんな小さいことでも構いません。小石を積み上げていくようなイメージを持って、過去の良い出来事を思い出し、書き出すことに取り組んでみてください。