六太や日々人と一緒に過ごしたように感じてくれると嬉しい
小山先生は、今回初めて大量の原画を読者の人に見てもらうことについて聞かれると、
「ちょっと恥ずかしい部分はありますね。みなさんが見ているのは印刷された状態なので、印刷された状態がベストであればいい。原稿は結構こねくり回して書いていたりとか、修正液で塗った跡とかがあるので。
ここ失敗したんだな、とか、ここインクこぼしたんだな、とかバレるのがちょっと恥ずかしいです。それも含めて楽しんでもらえればいいんじゃないかな、と思ってます。」
と語りました。
また、「もともと週刊誌でやっていた漫画が、アニメや実写になり、自分の作品が広まっていくということに対してどんな感想をお持ちですか?」という質問には、
「みなさんが“宇宙兄弟”をひとときの仕事として、楽しんでいただけているというのが非常に嬉しいなと思います。でも、もっと自分がやってる原作の方をですね、こっちをもっと楽しくしないと、今まで楽しんでくださってる方の期待を裏切らないようにしないと、とよく考えます。
僕自身が漫画の『SLAM DUNK』などで育ったんですが、そういう漫画のキャラクターと一緒に過ごしてきたような感覚があって、例えばその主人公の桜木花道を友達みたいに感じているんですね。
『宇宙兄弟』がいろんな人のそういう作品になっていったらいいですね。六太や日々人と一緒に生活した日がある、みたいに感じてくれる人がいると嬉しいなあ、と思っています。」
と笑顔をみせました。
作中でJAXAの職員・星加が「ようやく並びましたね この兄弟」と言った、宇宙飛行士の写真が並ぶ壁についに六太の写真が飾られた名シーンがフォトスポットとして登場しており、六太の隣で小山先生も撮影。日々人の隣には実際の宇宙飛行士の若田光一さんと山崎直子さんの写真が並んでいます。