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観客が待ちわびるのはもちろん皇太子シン。初日公演でシンを務めるのはドンジュン(ZE:A)。ドンジュンが登場すると、会場から悲鳴にも似た歓声と拍手が沸き起こった。

緊張した面持ちにも見えたドンジュンだったが、気品あふれる貫禄のポーズで一瞬にして客席を魅了。とびきりロマンチックなラブコメディが幕を開けた。

皇室に生まれた運命に息苦しさを覚えるシンとは裏腹に、チェギョンはいたって天真爛漫。どこにでもいそうな普通の元気娘、そんな弾けたキャラクターが観客の好感を引き寄せる。

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韓国語の新造語をラップのリズムに乗せて紹介していくシーンは爽快だ。リズミカルなナンバーにすかさず手拍子が起こるのは、『宮』ではお馴染みの光景。まるでソウルの劇場にいるような臨場感にワクワクさせられる。

思いがけず皇室にお嫁入りしてさまざまな障害にぶつかり、苦悩するチェギョン。しかし、彼女の持ち前の明るさが、シンの頑なな心を溶かしていく。シンがパフォーマンスを見せるチャリティーショーのシーンは一番の見どころだ。LEDのライティング効果がドンジュンのキレのあるダンスと融合して、最高にスタイリッシュな場面を作り上げていた。

 
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