5.終わろうとすると追い詰めてくる

デートDVをする側は、自分が支配できると思っている関係が消えることに強く抵抗します。

モラルハラスメントに耐えられず「もう別れたい」「もう会わない」とこちらが言えば、「俺のことが好きじゃないのか」「そんなことが許されると思っているのか」など、暴力を振るってでも自分のもとに繋いでおこうとするのは、愛情でも何でもありませんよね。

「別れたい」と言って実際に手を上げられたケースを筆者は多く見聞きしており、それまでの実態を聞けばやはり支配による押さえつけがあるものです。

相手の自由を制限し、自分の都合よく存在させるのが愛情とは言えませんが、デートDVをする側は自分の振る舞いが相手を傷つけ苦しめている現実を受け入れることはしないため、話し合うのは難しいのが現実。

「距離を置きたい」と言い出しただけで、不機嫌をあらわにして「どういう意味だ」と追い詰めてくるような人なら、今後もずっと相手の望む距離感でいることを強要されます。

「どうしてそう思うのか」を冷静に話し合えない、会話が成立しないときは、まずは物理的な距離を取ることを忘れてはいけません。