2024年8月8日(木)から5日間に渡り開催された「空手WEEK2024」。この大会は全日本空手道連盟が主催する空手の全国大会を連続開催するイベントで、多くの選手や観客が集まりました。
空手WEEK2024では、「第24回全日本少年少女空手道選手権大会」「第20回全日本パラ空手道競技大会」「第3回全日本空手道体重別選手権大会」の3大会が連日行われ、累計観客数は約1万2千人を記録しました。昨年の来場者数と比べると約2000人増となり、空手WEEKの盛り上がりがうかがえます。また、出場選手数は2,600名を超え各競技で熱戦を繰り広げました。
特に注目を集めたのは、日本代表選手も多数出場した「第3回全日本空手道体重別選手権大会」です。男子組手-84kg級では本大会3連覇の嶋田力斗(しまだ・りきと)選手が、圧巻の試合で観客を魅了しました。阿部遥佑(あべ・ようすけ)選手と闘った決勝戦では会場の声援も一段と大きくなり熱狂が感じられました。
終始落ち着いた雰囲気で試合を進める嶋田選手でしたが、試合中盤でまるで教科書のように綺麗な刻み突きを繰り出しポイントを獲得。また、その後の連続得点の場面でも、身長192cmの阿部選手がリーチを生かした攻撃を度々仕掛けてくるも、華麗に払い、積極的な攻撃を見せました。
会場のボルテージも上がった試合終盤、気迫の攻防の末、阿部選手の顔が嶋田選手の肩に当たりメディカルチェックが入る場面も。最後は嶋田選手のビデオ判定が認められ追加点が入り、ポイント差8点で試合終了となりました。解説の加藤巧氏は今回の嶋田選手の戦いぶりを「圧倒的な強さを見せつけられた」と評しました。
嶋田選手はこの試合を振り返り、「阿部選手はとても背が高く上段の攻撃がくると思っていたが、中段突きもとても上手なので予想していないタイミングや場面で出してくるのでとてもすごいと思った。スピードや長い攻撃技、蹴り、投げ技をさらに練習して自分のストロングポイントにしていきたい」と感想を語った。
また、3大会のうち、一番出場選手が多かった「第24回全日本少年少女空手道選手権大会」では2024年1月1日に起きた能登半島地震の復興を支援するため能登地域枠が設けられ、合わせて16名の選手が出場しました。その中の一人、潟渕叶和くん(2年男子形)は大会開始式で見事な選手宣誓を行い観客を感動の渦に巻き込みました。
「僕の住んでいる内灘町は大きな被害がありました。道場がしばらく使えなくなり、久々に先生や皆と練習できた時はとても嬉しかったです。道がデコボコで怖い時もあります。でも、練習していると忘れます。全国の皆さんの温かい声援と先生、家族のお陰で出場できました。最後まで頑張りたいと思います」
さらに、本大会期間中に「こどもたちに夢を持って空手を続けてもらいたい」という思いから、オリンピアンの喜友名諒さん、清水希容さん、荒賀龍太郎さんなどが率いるアスリート委員会が子ども向けのサイン会を開催。約700名もの空手キッズやファンが数時間待ちの長蛇の列に並びました。
アスリート委員会の委員長を務める荒賀龍太郎さんは「この度、初めてサイン会を開催させて頂いたところ、予想を遥かに超える多くの方々に集まって頂き、心より嬉しく思います。子ども達と少しの時間でしたが交流でき、楽しいひと時を過ごせました。今後も子ども達には夢や憧れを持って空手を続けてもらえるように、何かイベントを開催出来ればいいなと考えています。」と語りました。
このように、様々な取組に挑戦する空手WEEKの取り組みが、以下の記事にも取り上げられました!
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1390228?display=1
昨年初めて開催された空手WEEKですが、当初の立ち上げから携わる全日本空手道連盟の笹川善弘副会長は今年の空手WEEKを振り返り、「回を重ねるにつれ、地元の方からも応援して頂ける大会になってきていることを実感しています。子どもからトップ選手まで多くの方にご参加いただき、空手の素晴らしさを伝える機会となったことに心より感謝いたします」とコメント。
今後も空手界を盛り上げ、よりよい大会運営を目指して全日本空手道連盟は精進してまいります。
企業プレスリリース詳細へ
PR TIMESトップへ
関連記事