※本資料内の情報は、2024年11月19日 現在のものです。

松戸市立古ケ崎小学校6年生の吉田玲衣(れい)さんは、この夏の「第41回 全国少年少女レスリング選手権大会(2024年7月26~28日/国立代々木競技場・第一体育館)」で優勝を果たし、同大会2連覇を達成。階級と体重をアップさせながら、連勝できるフィジカルとメンタルを持つ選手です。

松戸市で生まれ育った玲衣さんは、ひとつ年上の姉・埜愛(のあ)さんと一緒にレスリングに励み、2023年7月、第40回全国少年少女レスリング選手権大会(三重県)では、当時小学6年生の埜愛さんと5年生の玲衣さんが揃って全国制覇を成し遂げ、“松戸レスリング最強姉妹”としても注目されています。今回、玲衣さんの強さの秘密を、父・愁人(しゅうと)さんとご本人に聞きました。

同大会2連覇の快挙!
小学1年生(2019年4月)からレスリングを始めた玲衣さんは、2024年7月に行われた第41回 全国少年少女レスリング選手権大会で、小学6年生女子の部 53kg級に出場し、強豪選手を破り見事優勝。同大会では、小学5年生女子の部44kg級での優勝に続き、2連覇の快挙を成し遂げました(小学4年生女子の部33kg級準優勝)。

そんな玲衣さんを傍で見守り、ときに厳しく指導してきた父・愁人さんは、「3日間の大会で、彼女は2・3日目に出場しました。初日はリラックスして対戦できていましたが、試合が準決勝・決勝と近づくにつれて、ちょっと強ばって緊張していたようです。でも準決勝は4対0で、決勝は4対1で、なんとか勝つことができました。」と大会を振り返りました。




緊張しても本来の力が出せるように成長
成長期にある玲衣さんは、毎年、体重がほぼ10kgずつ増えていますが、階級も上がっていくにつれ、プレッシャーは感じないのでしょうか?

愁人さん:姉の埜愛はまったく緊張しないタイプでしたが、玲衣は緊張が出てしまうタイプ。小学4年生までは緊張で本来の力を発揮できないことも多かったのですが、近頃は心も成長してきて、緊張しても実力が出せるようになりました。




得意なのはスピードを生かしたレスリング
また、そんな2人をずっと見守ってきた“松戸レスリング最強姉妹”の父・愁人さんに今後2人にどんなアスリートになってほしいか尋ねると、「『姉妹で金メダルを』という気持ちでは、金城梨紗子選手と川井友香子選手のような姉妹を目指してほしいです。」と教えてくれました。




さらに表敬訪問で松戸市役所に訪れた際に本郷谷市長から「レスリングのスタイルで得意なのはパワー? それともスピード?」と聞かれると、玲衣さんと愁人さんは、目を合わせて「スピードかな」と。「小学校でリレーの選手になったこともあります。スピードは得意かもしれないです。」と話す玲衣さんは、火・木曜の休み以外は、すべてフェニックスクラブ(埼玉県三郷市)でトレーニングし、中学校へ進学してもレスリングは続ける予定です。

姉妹で得意技や対戦スタイルも違う




現在中学1年生でレスリングに励む姉・埜愛さんとは、いずれ対戦相手になるかもしれません。そんな姉・埜愛さんの背中を追いかける玲衣さんが「(姉とも公式大会などで)対戦してみたいですが、勝てるか心配です…」と話すと、愁人さんは「埜愛も玲衣も、お互い何を仕掛けるかがもうわかりきっていますから、対戦しづらい面もあると思います。得意技や対戦スタイルも全然違います。姉・埜愛は、手足が長い点を活かした戦い方、妹・玲衣はスピードがあります。レスリングは体重が増えるとスピードが落ちていくというジレンマがありますが、体重が増えてもそこまでスピードが落ちていないというのが、玲衣の強みです」と分析します。

目指すは2032ブリスベン五輪!!
姉・埜愛さんと同じく、中学校に進学してもレスリングを続けたいという妹・玲衣さん。「姉の埜愛も中学校ではバスケットボール部に入って練習していますが、同校にレスリング部がないため“習い事”としてレスリングに励み、大会などが重なった場合はレスリングを優先しています(愁人さん)」。

4年後のロサンゼルス五輪を目指したいところですが、出場条件などでさらにその次の2032ブリスベン五輪を目指すと、将来の目標を話してくれました。「ロサンゼルス五輪はまだ出場できないと思います。16歳以上という年齢制限はクリアできると思いますが、全日本選手権などで優勝しなければ代表として選出されないという国内の条件があり、その全日本選手権の出場条件が18歳以上なんです。」と愁人さんが教えてくれました。

玲衣さんが現在、目標としている選手は「強いし、可愛い」という、パリ五輪 女子レスリング76kg級で優勝した金メダリスト 鏡優翔選手だそうで、今後は強くて可愛いレスリング選手になることを目指して、2032ブリスベン五輪で金メダルを狙います!

ここ松戸市から新たな二刀流が誕生




俊敏で力強いレスリングで強豪選手と戦う玲衣さんは、実は意外な才能の持ち主でもあり、絵を描くのが好きで、イラストレーターにもなりたいと笑顔で話します。

一方、レスリングが楽しいと感じる瞬間は「狙い通りの技がかかったとき」で、特に「新たに覚えた得意技『アンクルホールド』がかかったときは楽しい」と、話題のレスリング技もしっかり自分のものにしているあたりからも、今後の活躍が楽しみです。

まずは、「2025年1月に開催される第29回全国少年少女選抜レスリング選手権で優勝を目指す」と力強く話してくれた玲衣さん。「オリンピックに出ながらイラストレーターとしても活躍したい」。イラストレーターと女子レスリング選手という新たな二刀流が松戸市から誕生する日もそう遠くはないかもしれません。
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