静岡県生まれ、在住著者がデビュー小説で大賞受賞の快挙! 県内書店員442名、図書館員148名の投票により選出




12月3日(火)「第12回静岡書店大賞」が発表され、岡田真理著『ぬくもりの旋律』(河出書房新社刊)が、見事〈小説部門〉大賞に輝きました。
「静岡書店大賞」は、静岡県内の新刊書店員、図書館員が「読んで面白かった」「ぜひ多くの読者に薦めたい!」本を投票で決定するオープン文学賞。第12回は書店員442名、図書館員148名の投票により、全4部門の大賞作品が選ばれました。

■デビュー小説『ぬくもりの旋律』で受賞の快挙!
『ぬくもりの旋律』は、これまでスポーツライター、脚本家として活躍してきた、岡田真理さんによる初小説。夢と現実、家族と仕事、過去と現在のはざまから、未来への確かな一歩を踏み出す希望と再生の物語です。
2012年「第1回静岡書店大賞」以来、数々の人気作家、作品が受賞してきた〈小説部門〉大賞をデビュー小説で射止めたのは、昨年大賞を受賞した宮島未奈著『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社刊)に続き2年連続2回目の快挙となります。
静岡県下のみならず、刊行時から多くの共感、感動の声が寄せられている著者渾身のデビュー作、ぜひお手に取ってみてください。

ブックジャーナリスト・内田剛氏「オフィスアルパカ通信」より


■「第12回静岡書店大賞」受賞に野球解説者・上原浩治さんよりお祝いのコメント!



現役時代から何度か取材をしてもらった岡田真理さんが初めて小説を書いたと聞き、どんな物語なのか楽しみにしていました。
スポーツライターとして、多くのプロ野球選手と信頼関係を築いてきたからこそのリアリティはもちろん、登場人物それぞれが抱く願いとジレンマ、仕事への熱意とプライド、全てに共感しました。
中でも、幼くして自閉スペクトラム症と診断された次女、家族を気づかい、負担をかけないように堪え我慢する長女の姿は、一人の父親として胸に迫るものがありました。
この物語には、人と人とがつながる思いと、それぞれの人生への優しいまなざし、夢を信じる力に満ち溢れています。
この出会いに、あっぱれ!
――上原浩治(野球解説者/元メジャーリーガー)


■静岡県内書店員の皆様から寄せられた感動の声!
それは未来へつながる小さな一歩、
みんなが我慢しなくていい方法、
美しい奇跡の物語。
――走る本屋さん高久書店 高木久直さん

本を読んで、久しぶりにあたたかい気持ちになりました。
――江崎書店ベイドリーム清水店 中野由紀さん

作品全体に静かな、寄り添う空気が流れている。
家族の再生と、ひとりの女性の真摯な生き方に、心が優しく満ちていく。
――マルサン書店サントムーン店 原田里子さん

スポーツ記者の直生が仕事、家族の問題に悩みながら、人生を模索して進んでいきます。
困難なことがあっても進む勇気をもらいました。
――吉見書店外商部 高津裕子さん

重くつらい現実をあたたかな人々との交流で上を向き、進んでゆく主人公たちに感涙。
故郷や富士山への思い、そこからの様々なつながりが、異文化の県外でも力となる点も胸を打ちます。
――吉見書店本部 吉見佳奈子さん

家族ってむずかしい。
どんなに幸せ家族に見えていても、やっぱり何かしらあるんです。
物語全体に優しさ、あたたかさを感じる1冊です。
――走る本屋さん高久書店スタッフ

読みながら、自分自身の思い出と重なったり、
思い出というぬくもりの大切さが伝わる作品。
――戸田書店藤枝東店 坂井健一郎さん

アスリートを追い続けるスポーツ記者と様々な形で関わり合う人々のすてきな物語です。
――県内書店員


『ぬくもりの旋律』店頭用パネル


■静岡書店大賞受賞記念『ぬくもりの旋律』スピンオフ小説を県内書店にて配布!


「第12回静岡書店大賞」〈小説部門〉受賞を記念して、『ぬくもりの旋律』スピンオフ小説「旋律のゆくえ」を静岡県内の書店にて配布いたします。
このためだけに書き下ろされた「旋律のゆくえ」は、『ぬくもりの旋律』の主要登場人物・宮城峻太朗の目線から描かれた約1年後の物語。
読者にはうれしい、宮城の「その後」のこと、連鎖する奇跡的な出会いが描かれた特別な作品となりました。
『ぬくもりの旋律』とともに、ぜひご一読ください。

※配布状況は各書店までお問い合わせください。
※予定数量に達し次第配布終了となります。




■『ぬくもりの旋律』内容紹介
人生の長く暗いトンネルも、そこから抜け出した世界の明るさも、
すべては「出会い」が織りなす美しい奇跡であることを信じさせてくれる物語でした。
――森沢明夫(作家)


「みんなが我慢しなくていい方法を、探していこう」
現日スポーツの記者・月ヶ瀬直生(つきがせ なお)は、栄神タイガースの抑えのエース・宮城峻太朗(みやぎ しゅんたろう)に絶大な信頼を置かれている。ある日彼は、宮城がフリーエージェント権を行使して、メジャーへ挑戦することを内々に知らされる。
その挑戦を喜ぶと同時に、少しだけ羨ましく思う直生。いつか自分も独立して海外で取材がしたい……彼には二人の娘がいるのだが、次女の奏(かなで)が自閉スペクトラム症で、子育てを妻の栞(しおり)に任せきりだった。そんな中、奏が怪我をして入院することに。
緊張の糸が切れたように崩れ落ちる栞を前に、直生は何一つ声をかけることができない。深まる溝、先の見えない未来。後悔の中、彼は思う。そもそも自分は、なぜ、この仕事を選んだのか……すると、中学時代に出会った先輩・佐々倉美琴(ささくら みこと)の姿が脳裏に浮かんできた。
いま、小さな再生の物語が幕を開ける。

■著者紹介



岡田真理(おかだ・まり)
1978年静岡県生まれ、立教大学文学部卒業。
プロアスリートのマネージャーを経てフリーランスライターに転身。約15年にわたってプロ野球を中心に様々なスポーツの現場を取材。2023年に脚本家デビューし、TBSテレビ「私がヒモを飼うなんて」やABCテレビ・テレビ朝日「セレブ男子は手に負えません」など連続テレビドラマの脚本を担当。
執筆活動のほか、公益財団法人全日本軟式野球連盟などのスポーツ団体に理事として関わり、自らもスポーツを通じて社会課題を解決するNPO団体を運営している。
2024年、デビュー小説『ぬくもりの旋律』を上梓。

■書誌情報


書名:ぬくもりの旋律
著者:岡田真理
仕様:46判/並製/264ページ
発売日:2024年6月14日
税込定価:1,760円(本体1,600円)
ISBN:978-4-309-03191-0
ブックデザイン:岡本歌織(next door design)
装画:わじまやさほ
書誌URL:
https://www.kawade.co.jp/np/isbn/9784309031910/


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