「そびえ立つ壁」問題
生後6カ月の子供の身長は60~75cm。
アトラクションを利用するには座高が足りません。
子どもから見える世界は座席の正面…安全バー・手荷物・壁、それから天井がよく見えます。
また、安全バーが大人の腹部で止まるので乳幼児と安全バーの隙間は空きすぎる程空いていて、ノーガードの状態で乗車することになります。
安全バーも乳幼児には少し高い位置で止まるので、つかまるのも一苦労です。
大人が支えていても身体がぐらつき、乳幼児の頭はガンガンと背もたれに当たります。
「3Dメガネ」問題
3Dの映像は乳幼児には刺激が強いと言われていますが、そもそも大人サイズで製造された3Dメガネを子どもはつけることができません。
髪ゴムを外し3Dメガネを固定しようと工夫したこともありましたが、子どもが触るとすぐにずれるので意味をなしません。
解決策は「隣にいる大人がメガネを押さえる」「子ども自身がメガネを押さえる」「メガネをかけない」の3つです。
頭のサイズが48cmの帽子がギュウギュウでかぶれない程度が、補助なしで3Dメガネをかけられる目安です。
「パパ・ママ助けて!」問題
一番の問題は、アトラクションの乗車中に、不安になって子どもが泣いてしまっても、抱くことができないことです。
それは子どもの声で他のゲストの体験価値を下げてしまうことになるでしょうし、目の前で世界一大切な人が、泣くほど困っているのに、助けることができません。
一応お座りできるからと乗り込めば、アトラクションを利用することはできますが、それは家族の幸せにつながるのでしょうか。
これらの問題から開放されたのは、子どもが4歳(身長は95cm程)を過ぎた頃でした。
「4歳未満は入園無料」には相応の理由があると感じています。
では、「乳幼児と一緒に楽しめるアトラクション」と、「乳幼児に我慢していただく必要があるアトラクション」はどれでしょうか。