スマホゲーム素人の私が、『A3!』にハマってしまった理由
『A3!(エースリー)』は借金だらけで潰れかけの劇団「MANKAIカンパニー」を、プレイヤー(主人公)が主宰兼『総監督』となり、団員と力を合わせて立て直すという、イケメン役者育成ゲームです。
私、普段は3次元(主にヴィジュアル系バンド)をおいかけることと、おっかけ費用の捻出(仕事)に手いっぱいで、こういったゲームはほとんど推しに出会えぬまま序盤で挫折する、ズブの素人。しかしそんな私が、どうしたことか『A3!』にはハマってしまい、現在レベルは55に、第四幕まで進めたところです。
「MANKAIカンパニー」は春組、夏組、秋組、冬組に分かれている劇団で、初期の段階で、20人の個性豊かな劇団員が登場します。(ゲームを進めるとさらに増えます)
私は小学生から現在まで約21年V系バンドにハマり続け、大人になってからはK-POPやプロレスなどにも手を出してしまった、根っからのおっかけ体質なのですが、『A3!』の序盤に出てくる20人のキャラクターは、何かを追いかけたことのある人なら(あ、この人〇〇でハマった○○さんの面影が…)ということのオンパレード。
<人生で出会った「推し」たちが、徒党を組んで押し寄せてきた>という感覚になりました。
そんな推し(の面影を感じる男子)たちが所属する劇団は、借金まみれで大ピンチ。
厳しい稽古に励みつつ、アルバイトやビラ撒きなどの裏方作業を頑張る姿、課題を克服し成長する姿、そして苦労の先に訪れる公演本番での感動を見ていると、いつしか「〇〇の面影が…」がきっかけでやり始めたことも忘れ、キャラそのものに感情移入してしまいます。
チームメイトとの“関係性”を追うと、魅力が倍増していく
見逃せないのが劇団員たちの共同生活。
『A3!』に登場するMANKAIカンパニーのイケメン役者くんは、単体で見てももちろんイケメンなのですが、チームメイトとの関係性を交えて追っていくと、それぞれのいいところは500倍になりますし、ちょっとした短所は、他のメンバーの長所を引き出すいいきっかけを作ったりします。
いろんなジャンルにおいて、男子がいっぱい出てくる系のものが流行る理由は、こういった関係性が感動を生むからだと思っているのですが、『A3!』はまさに、チームゆえのドラマが多々ありまして、推しメンを想いつつも、各組が愛おしくなり、最終的には劇団のみんなの健康と幸せを願ってしまいます。
最初のうちは、メンバー各々の言動の意味がイマイチわからないのですが、ストーリーを進め、皆の顔を覚え、人となりと相関図がわかってくると、あちこちに散りばめられた小ネタが手に取るようにわかるようになるのが、めっちゃくちゃ楽しいのです。
実際のおっかけ活動でも、ファン歴が長くなってくると、メンバーのMCの内容が全部わかる!とか、推しが描いたサインはすぐわかる!みたいなことがありますよね。そんな感覚です。