ハーブの入ったニュールンベルガーブラートヴルストも試食させていただけることに。
こちらはマジョラム、セージ、コリアンダーなど6種のハーブが入ったソーセージ。
しっかり焼き色つけて完成!
いただきまーす!
食べると口内に爽やかさが。淡白かな? と思うが噛んでゆくと次々に味が立ち上がってきて不思議と後を引く美味さ。サッパリしているけど豚の旨味が滲みでてくる。
そして粗挽きマスタードつけると暴力的に美味くなります!
ご好意で国際品質競技会にて最高金賞を受賞したレバーペーストも。
熟成する前のサラミソーセージも試食。
試食させていただいたもの、すべてが美味い。添加物も保存料もなく素材の組み合わせだけで作られていて、舌と記憶に残り続ける味。
ドイツの伝統と、そして日本人の口に合うこれらはここメッゲライ・スギヤマでしか食べられない。
杉山さんと雑談中、引退してしまったハンス師匠を寂しがっている姿が印象に残った。
気になったので「杉山さんにお弟子さんは、いないんですか?」と聞いてみた。
「それがいないんですよ。辞めてしまって・・・」
もし、自分が何をしたら分からないとか、加工食品が気になるとか、この記事を読んで興味を持った人がいたら、ぜひ杉山さんの味を確かめて飛び込んでほしい。
本場ドイツでその腕を認められたマイスターの技を継いで欲しいものだ。
(あっ、あと杉山さんは彼女も募集中)
取材を終えて
もしも筆者が子どものころに出会っていたら、夢中になって食べていたであろうし、本牧で遊んでいたころに食べていたスギヤマの総菜(弁当)は正に活力の元だった。コイツを食べれば今夜はイケる(何が?)と思えるラッキーフードだった。
そして、すっかりオヤジになった今、口に運ぶと「豊かだ」と心に滲みる。
味はもちろん、食材やかけられた手間暇、うっすらと舌が感じるさまざまな模様をもって、すべてが「豊か」だと感じる。
味のレポートは本文を読んでもらうとして、観念的なことを言わせてもらえば
「きっと、大切な人に食べさせてあげたくなる味」。
恋人や家族、近しい友人、旧友でもいい。ひょっとしたら想いを寄せる好きな人とか。
今回、はまれぽで紹介することができて、すごく嬉しい。
ハマっ子の皆さまに、ぜひ食べてみて欲しい味です。
以上、細野誠治でした。
■メッゲライ・スギヤマ(スギヤマ牛肉店)
住所/横浜市中区本郷町2-35
電話/045-623-8440
営業時間/9:00~19:00
定休日/日曜日
※本記事は2015年2月の「はまれぽ」記事を再掲載したものです。