まずは簡単な来歴を。
こちらの「メッゲライ・スギヤマ」杉山牛肉店はこの地で創業45年(メッゲライとはドイツ語で肉屋という意味)。

元々は戦後、井土ヶ谷で立ち上げられた精肉店が始まり。その後、岡村(磯子区)に出店し本店とする。本牧は支店だった。しかし創業者が引退し、店舗を本牧に絞ったそうだ。

そんなメッゲライ・スギヤマの凄さの秘密を探ってみよう。さっそく厨房へ。

 

店主の杉山壮二さん(写真左・41歳)と筆者(42歳)、独身!

凄さの秘密を取材させてもらおうと伺うと、何とソーセージ作りを体験させていただけることに(やった!)。

論より証拠、やってみて凄さを実感しよう。さっそく着替えることに。
前掛けをして、入念に手洗いを・・・ 

 

今回、作るのはデペリチィナーチョリソーというソーセージ。
タネの部分は杉山さんが作っておいてくれた。 

 

タネの重量は31.2kg。豚肉100パーセントに辛みの元であるカイエンペッパーが入っている。このままでは辛みが尖りすぎるのでシナモンを少々。(スギヤマでは使用する肉の種類や量、コンディションによって香辛料や調味料の分量を微調整している)

 

絞り出し機にタネを入れ・・・
塩漬けされていた羊の腸(羊腸)にタネを詰めていく。

 

機械に羊腸をセット。ボタンを押せばタネが出てくる。

 

杉山さんのお手本。羊腸にタネが、するすると入ってゆく。

 

筆者も挑戦!
均一な太さになるよう、つまんだ指の力加減を気をつけるのだが本当に難しい。
ニュルニュルニュルーッ! って勢いよく出てくるタネ肉がちゃんと羊腸に収まってくれない。凸凹したり、ひどいと羊腸が破裂してしまう。結果、ひどくゆっくりとした動作に・・・。

「夏なら腐ってるね・・・」と杉山さん。