愛されるには、愛が必要…!?
しかし、男性が理想とする“妻力”は、男性主観の男性に都合の良いものばかりともいえるかもしれません。それを叶えてあげる妻がいるとすれば、それは妻の夫に対する愛のたまものでしょう。
でも、一方的に妻が努力するばかりでは、妻にストレスがたまる一方で長続きしません。そんなとき、夫の小さな思いやりが妻のストレスを解消してくれます。
「『ありがとう!』『いつも苦労かけてごめんね!』の一言があるだけでがんばれる」という言葉を聞いたことがあると思います。これは、幸せホルモンの分泌によって、“妻力”発揮のためのストレスが解消されて、またがんばろうと思えるからです。
このような現象が起こる理由も、脳内物質の分泌にあります。
人はストレスを感じると、脳内にストレスホルモンが分泌されます。しかし、ちょっとしたことでも「嬉しいな!」「幸せだな!」と感じることがあれば、幸せホルモンが分泌して、ストレスを中和して消してくれます。夫の思いやりを感じるだけで妻が“妻力”発揮に励むことができる理由は、ここにあるのです。
ちなみに、脳内には、抱擁ホルモン(オキシトシン)という脳内物質があります。これは、良好な人間関係(夫婦関係)の間で生まれる幸せ感とスキンシップによる安心感によって分泌される脳内物質です。この抱擁ホルモンにもストレスホルモンを中和する働きがあり、仲良し夫婦は、常に抱擁ホルモンによる幸せ感や安心感に包まれているといえます。
結婚生活を長続きさせるには“妻力”も大切ですが、それ以上に“妻力”を発揮し続けるために、優しくて頼もしい夫の存在が必要であるようです。
妻の脳内には、夫のおかげで、幸せホルモンや抱擁ホルモンが一生分泌され続け、妻は常に幸せで安心していられるのです。
女性は、そんな男性(今はそうでなくても、そんな男性の卵)を見極めるための “男を見る目”を磨かなくてはならないのかもしれません。