2026年8月30日(土)開催レポート
人工内⽿システムを世界的に展開する豪コクレア社の日本法人、株式会社日本コクレア(本社:東京都文京区、代表役員社長:上中 茂弘)は、2026年11月に神奈川県で開催される「第2回世界ろう野球大会(WDBC)」の協賛活動の一環として、筑波大学附属聴覚特別支援学校において、日本ろう野球選手との交流会を支援いたしました。本イベントは、主催:一般社団法人 Bridge Hearおよび協賛:一般社団法人日本ろう野球協会(JDBA)との協働により実現したものです。
イベント概要
開催日時: 2026年8月30日(土) 10:00~12:00
会場: 筑波大学附属聴覚特別支援学校
参加者: 同校小学部・中学部生徒約8名
内容:
オープニング: ご挨拶、選手のご紹介
選手によるミニ講演&質疑応答:
「ろう野球におけるコミュニケーションの工夫と、逆境の乗り越え方」
選手2名による対談+ 生徒からの質疑応答
選手とのキャッチボール・実演: キャッチボールを通じた個別のスローイングアドバイス 選手によるフリーバッティングやシートノックなどの実演
クロージング:
選手からの総括、生徒代表からのお礼の言葉、記念撮影・サイン会
特別技術指導:
守備アドバイス、ノック、ベースランニングリレーなど
本交流会では、世界ろう野球大会に出場する日本代表選手5名が登壇し、人工内耳を装用する選手も含まれました。
ミニ講演では、選手たちがチーム内での視覚的コミュニケーションや、聴覚障がいを乗り越えて競技を続けてきた経験を語りました。聴者のチームとろう野球のチームとのプレーの違いや、野球を通じて培う「あきらめない心」が社会に出てからも大きな力になることを強調し、「あきらめないで夢を追い続けてください」との熱いエールが、選手から高等部野球部の生徒たちに送られました。
質疑応答では「野球をするときに気をつけていることは?」「世界大会に向けてどんな練習をしていますか?」といった具体的な質問が寄せられました。選手からは「手話やジェスチャー、視線でサインを送り合い、チーム全体で理解し合うことが大切」「基礎練習を大切にしながら視覚的なコミュニケーション方法を磨いている」といった実践的なアドバイスが共有されました。
その後のキャッチボールや実演では、生徒たちがトップレベルのプレーを間近で体験し、個別指導を受ける貴重な機会となりました。希望者を対象とした特別技術指導では、守備やベースランニングなど実践的な指導が行われ、生徒たちは「自分も挑戦してみたい」「夢を持ち続けたい」といった感想を述べていました。

左より、小菅選手、殿山選手、冨樫選手、日本コクレアストーン、Bridge Heart代表池田氏、殿山理事、安藤選手、桑原選手
コメント
一般社団法人 Bridge Heart 代表理事 池田氏:
「交流会では、世界で活躍する選手たちの生の声を聞いた生徒たちの目が輝いていたのが印象的でした。選手たちが自らの経験や工夫を語る姿は、聴覚障がいとともに活躍できる場がたくさんあることを、生徒たちに力強く伝えるものでした。私自身、2018年に筑波大学附属聴覚特別支援学校高等部にて教育実習生として参加した経験があり、今回再びこの学校で生徒たちと関わる機会をいただけたことを、大変感慨深く感じています。今回コクレア社のご支援とともに、世界で活躍する選手と直接触れ合える貴重な場を提供できたことを大変嬉しく思います。生徒たちが自分らしい未来を描く一助となれば幸いです」
日本ろう野球協会(JDBA)理事 殿山氏:
「私たちは、ろう野球を広めること、未来の選手を育てること、そして世界大会で優勝することを目指して活動しています。今回、次世代を担う子どもたちに、ろう者スポーツの魅力と可能性を伝えることができました。11月の世界大会に向けて、より一層練習に取り組む励みになりました」
株式会社 日本コクレア 代表役員社長 上中茂弘:
「今回、世界ろう野球大会に挑む選手の皆さんと、筑波大学附属聴覚特別支援学校の生徒さんたちとの交流会を支援できたことを、大変光栄に思います。選手の皆さんが世界の舞台で活躍される姿は、まさに私たちが目指す『聴こえ』を通じた可能性の広がりを体現しています。」
人工内耳について
人工内耳は、高度から重度の感音難聴患者に適応される電子医療機器です。聴き取りやすい音量まで音を増幅する補聴器とは異なり、人工内耳は耳の罹患部位を迂回し、聴神経を直接刺激することで音を明瞭に伝達します。音の明瞭度を向上させることで、日常生活のコミュニケーションの向上をサポートします。[1],[2]
コクレア社;Cochlear Limited (ASX: COH) について
オーストラリア人の耳鼻科医グレアム・クラーク教授は、重度難聴の父親とのかかわりの中で、マルチチャネル人工内耳の開発に取り組みました。コクレア社は常に人々への貢献を中心に据え、1981年以降、180以上の国々で80万人以上の人々に「聴こえ」を届けてきました。
コクレア社は人工内耳、骨導インプラントなどの植え込み型聴覚ソリューションを世界的に提供しています。幅広い年齢層の中等度から重度の難聴者が聴こえの改善によって充実した生活を送ることができるよう、現在、世界中で5,500人以上の従業員が働き、30億豪ドル以上を研究開発に投資しています。
一般社団法人Bridge Heartについて
Bridge Heart(ブリッジ・ハート)は、聴覚障がい児・者の社会参加とコミュニケーション支援を目的とした団体です。教育機関や医療機関、企業と連携し、デフコミュニティの理解促進と支援活動を行っています。今回の交流会でも、子どもたちと選手をつなぐ重要な役割を果たしました。
一般社団法人日本ろう野球協会(JDBA)について
聴覚障がい者の野球を通じた社会参加とスポーツ振興を目的に設立された団体です。ろう野球を楽しみ、競技力を高める環境を整備するとともに、ろう者スポーツの認知度向上と理解促進に努めています。2026年11月に神奈川県で開催される「第2回世界ろう野球大会(WDBC)」では、日本代表チームとして世界各国のろう野球チームと競い、世界一を目指すとともに、大会を通じてろう者スポーツの魅力を国内外に発信する役割を担っています。
参考文献・免責事項
難聴の治療については、医療従事者にご相談ください。聴こえや結果は装用者によって異なりますので、医療従事者が装用結果に影響を及ぼす可能性のある要因についてアドバイスします。使用については必ず取扱説明書をお読みください。国によっては販売されていない製品があります。
1. Wolfe J, Schafer EC. Programming cochlear implants. Plural publishing; 2025 Aug 6
2. Mauger SJ, Warren CD, Knight MR, Goorevich M, Nel E. Clinical evaluation of the Nucleus(R)6 cochlear implant system: Performance improvements with SmartSound iQ. International Journal of Audiology. 2014 Jul 9;53(8):564-76.
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