まだまだ注文が切れない中、コック宝は虚心坦懐。料理をさばく。
店内はにぎわい、お客さんが絶えない。福富町の、決して立地のいい場所とはいえないが、次から次にお客さんがやってくる。ホールの女性、田中さんが「今日はちょっと特別かもしれません」と。すると間髪入れずにさっきまで黙ってカッコよかった小澤さんが「特別とくべつ~(笑)」と話に入ってきた。小澤さんは話すとやっぱり変なおじさん。
それでも調理に戻ると驚くほどの手さばきを見せるコックにもどる。
「レストラン タマガワ」の洋食はオムライスやナポリタンがメインの、昔ながらの親しみやすい街の洋食屋さん。お客さんも気張らずに、ほのぼのわいわい、美味しい洋食を楽しんでいる。とても、良い景色。
開店前から約2時間。絶えることなくお客さんが来て、帰りには「美味しかったです」と厨房に一声かけて帰っていく。タマガワはお客さんと店との距離が近いのも良い。人情味をダイレクトに感じる。忙しい時もそうでもない時も小澤さんはお客さんとの挨拶と対話を大事にする。
「ちょっと落ち着いたんで、クドーさん(筆者)も食べてくださいよ」と小澤さん。
ということで、日替わりランチ(ポークカツ・カレースパゲッティ・ライス・スープ・サラダ・卵:730円)とナポコロ(ナポリタン・カニクリームコロッケ・サラダ:1100円)をいただきます。
最後にデミグラスソースを少し焦がしからめるタマガワのナポリタン。これぞ、ナポリタンといった味。感服の、ナポリタン。日替わりは味、ボリュームともに申し分なし。
武勇無双の昔ながらの横浜洋食。たまらんです。