ブルー&イエローの合わせ技で、勉強がはかどる部屋に
子どもが小学生になって、自宅で宿題や読書をするようになると、ママなら誰しも「集中して励んでほしい」と思うもの。
草木さんによると、色が人の心に与える影響(色彩心理)を利用すると、より勉強に集中できる空間を作ることも可能だといいます。おすすめのカラーは何色なのでしょうか?
「集中力を高め、心を落ち着かせる色としてよく知られているのが青です。特に暗めの青は収縮色といって小さく見える色なので、何かにぐっと入り込むように取り組むときには最適なんです。
ただ、青だけだと活力が足りない印象で眠くなりやすいので、私はそれに加えて、黄色をセットで使うことを提案しています。黄色は、もっと知りたいという好奇心をかき立て、ひらめきを与えてくれる色です」
では、それらの色を、子ども部屋のどこにどれくらいの比率で使うといいのでしょう。
「勉強するときに視界に入る部分に置くのがポイントです。簡単なのは、デスクに敷くシートを暗めの青にして、ペンケースやペン立てなどの小物をビビッドな黄色にする方法です。
もう少し広範囲に使う場合は、より色の彩度を低くし、明度を高めた方が、やさしい印象になります。たとえば、壁を明るいパステル系の黄色にして、カーテンを水色にするのもいいですね」
ポジティブな言葉で、色の効果を意識付け
さらに、「ただ青や黄色を使うだけでなく、ぜひ言葉もプラスしてほしい」と草木さんはアドバイスを加えます。
「色にはさまざまな性質や心理的な作用があると考えられていますが、ただ身につけただけで運気が上がる…というものではありません。
『この青い下敷きと黄色いペンを使うと、勉強に集中できるよ!』とか『今日は試験で力を出せるように、お弁当の包みを黄色にしといたよ!』というように、言葉で意識付けすると、子どもはその色を見たときに、ママからのメッセージを思い出します。
色の力は、そんなふうにポジティブに使ってほしいですね」
たしかに、親に「勉強しなさい!」とガミガミ言われるより、「○○色で集中力アップ!」と応援された方が、子どもも素直に受け止めて頑張ってくれそうです。ブルー&イエローの組み合わせは、大人も部屋や持ち物に取り入れてみたいですね!
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今回は、色の専門家、草木裕子さんが教える子ども部屋のインテリアの選び方を紹介しました。
使い方次第で部屋の雰囲気が変わったり心理に影響したりと、大きな力を持つ“色”。草木さんおすすめのインテリアのベースをシンプルにした子ども部屋なら、そのときどきの子どもの好みや気分、目標に合わせて、さまざまな色の力を取り入れられます。
これから子ども部屋を用意するママや、模様替えを考えているママは、ぜひ参考にしてみてくださいね。
【取材協力】草木裕子さん
何色の意味も読み解ける「RYBカラーリーディング」創始者・本部、カラーセラピスト、インテリアコーディネーター、アトリエ「for me」代表。
京都外国語大学英米語学科卒業後、阪急百貨店にて勤務。その後、インテリアコーディネーター、インテリアデザイナーとしての活動を始め、その中で、インテリアに重要な要素となるカラーと出会う。
カラーセラピー、パーソナルカラー診断の個人セッションを行う他、各種講座を開講。著書に『オーラライトカラーセラピー入門―30人のケーススタディから学ぶ 80枚のボトルカードが導く“過去”“現在”“未来”と生き方のテーマ』がある。