「こどものためを思って」「良かれと思って」親は愛情があるからこそ、手間暇かけて子どもの世話をし“転ばぬ先の杖”であれこれ声をかけてしまいます。
でも、もしかしたら、子どものためになっていない言葉かけもあるかもしれません。『1人でできる子が育つ「テキトー母さん」のすすめ』の著者の立石美津子がお話しします。
子どもの意思を無視している「干渉し過ぎ」あるある
1.遊び方を親が決める
©今泉久恵
- 親から見ると“引っ込み思案の子”。「皆の輪に入って遊びたくない。今は石ころや虫と戯れていたい」と思っているのに、「ほら、そんなことしていないで、皆の輪に入って遊びなさい!」と強要する。
- 子どもが「泥遊びしたい」と言っているのに、絵本を読むように強要する。
2.親と異なる趣味を持つことをよしとしない
- 子どもが着たい服や履きたい靴を禁止し、親が着せたいものだけを着せる。
- 子どもが「野球クラブに入りたい」と言っているのに、「将来、我が子をサッカー選手にしたい」と将来設計している親が子どもの希望を無視して、サッカークラブに入会させる。
- 「あの子とは仲良くしてはダメ、遊んではダメ、○○ちゃんと遊びなさい」と親が友達を指定する。ママ友との不仲を理由に子どもにも同じことを強要する。
- ファミレスで子どもが「ハンバーグが食べたい」と言っているのに「和定食にしなさい」と食べたいものを禁止している。せっかくの外食が楽しみでなくなってしまう。
3.子どもが意思を持って行動することを許さない
「ママの言う通りにしていれば間違いないの!」「ほら、言わんこっちゃない」と、子どもが失敗したことを「親の言うことをきかなかったせいだ」と教え、子ども自身が意思を持つことをことごとく禁止する。
親の介入、過干渉が良くない理由
1.子どもが自信をなくす
親の介入が過度であるということは、イコール「私がいないとこの子は何もできない」と、子どもの能力を低くも見積もっていることにもなります。子どもを“一人の立派な人格を持った人間”として捉えてあげられていないのです。
「危ないから止めなさい」とか「失敗するに決まっている」と、子ども自身が自分で何か決めようとする度に阻止され、ママが首を縦に振らないと許されない育ち方をしていると、自信のない子になってしまいます。
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