内覧会では塩、バター、エキストラオリーブオイル、ハチミツが用意された。それぞれ試してみたが、なにもつけずにそのまま食べるのがいちばんかも。パンに甘みがあるので、塩っ気を含む食材との相性もいいという。

生ハムや卵を使ったサンドイッチや、カツサンドにしても旨いそうだ。肉屋のコロッケをのっけて、ソースをどばどばとかけたら旨いかも。

レーズンパンの『絶対100パーセント』も試してみた。

パン生地は、プレーンタイプと同じ。ぶどうは、甘みが濃厚なオーストラリア産サンマスカットレーズン。噛むと、ぶどうの甘みと酸味を含んだジュースがほとばしる。ドライレーズンをお湯で戻してから生地にねりこむ。そのため粒が大きく、瑞々しい。

2種類の食パンをトーストで食べさせてもらった。しっとりとした生地なので、軽く焼いたほうが旨いそうだ。焼きすぎると、水分が飛び、パサパサになってしまう。

岸本さん自身、どう食べるのが好きなのか訊いてみた。「そのまま食べるのが、間違いないと思います。焼き立てをちぎって食べてください」

『Oh!間違いない』(税別800円)も『絶対100パーセント』(税別980円)も2斤での販売。

賞味期限は2日から3日。保存料不使用。厚めに切り、それぞれラップし、保存袋に入れて冷凍する。

自然解凍後、そのまま食べても旨いというので試してみた。冷凍前と同じぐらいしっとりとしていて、甘みもある。

これまで食パンを冷凍した経験はあるが、解凍後、焼いて食べていた。けれど、『うん間違いないっ!』の食パンは、そのまま食べても旨い。

どう食べると美味しいのか、その保存方法もきちんと伝えた上で、手土産にすると喜ばれるはずだ。

1,000円でケーキを選んでも数個しか買えない。それを考えると、数日間愉しめるし、喜んでもらえる『うん間違いないっ!』の食パンなら間違いない。

『うん間違いないっ!』
住 所/東京都中野区本町2-50-11
電 03-6300-4156
不定休
営業/11:00〜21:00
販売数は、1日に2本で250本から300本。開店前に整理券を配布する。

東京五輪開催前の3歳の時、亀戸天神の側にあった田久保精肉店のコロッケと出会い、食に目覚める。以来コロッケの買い食いに明け暮れる人生を謳歌。主な著書に『平翠軒のうまいもの帳』、『自家菜園のあるレストラン』、『一流シェフの味を10分で作る! 男の料理』などの他、『笠原将弘のおやつまみ』の企画・構成を担当。