ムン・ソンイル

韓国ミュージカルファンの心をつかんだ秀作『サリエル』。

今年3月に、東京・シネマート新宿にて映像作品として上映され、日本でも好評を博した同作が再び、今夏に大阪と東京にて上映される。

公開に先駆け、同作でモーツァルト役を演じた、ミュージカル俳優のムン・ソンイルに話を聞いた。

――モーツァルトのライバルであるサリエルはご存知でしたか?

ムン・ソンイル「実は、映画『アマデウス』で、サリエルという人物を知りました。とても面白い映画でしたし、そのサリエルを描いたミュージカルが作られると聞いたときは、とても新鮮に感じました。これまで、モーツァルトを素材とした舞台作品はたくさんありましたが、第二人者のサリエルを描いた作品は初めてじゃないですかね。また、登場人物の中に“ジェラス”がいるんですが、これは、サリエルの“葛藤”と“嫉妬”の感情を形象化していたものなんです。より新鮮味を感じましたね。舞台だからこそ表現できたと思うし、降り返ってみてもとても面白いです」

――これまでもいろいろな作品で様々な役を演じられてきましたが、本作への出演を決めた理由は何だったのでしょう?

ムン・ソンイル「デビューして4年目になりますが、時代劇に出演したことがなくて。現代劇とはコスチュームから動きまでいろいろと違うので一度やってみたいと思っていたんです。それと、私が演じている役ではありませんが、“ジェラス”というキャラクターにすごく興味があって。どんな風に、この作品で描かれるのかが楽しみだったんです」

――様々な作品で描かれてきたモーツァルトですが、ムン・ソンイルさんが思うモーツァルト像とは?

ムン・ソンイル「この作品は、サリエルが軸となって展開されるので、モーツァルトが目立ってしまうのどうかなぁと思いました。何より、サリエルに刺激を与える人物としてのモーツァルトじゃないといけない、ということを最重要視しました。モーツァルトは、自由の象徴といえる人物です。すごくピュアで何の制約も受けないまま行動してるように見える。でも実は、心の底に潜在する寂しさを隠すためのひとつの手段だったのではないかと思うんです。だから、演じるときは、そうしたモーツァルトの内面を追求しようと努力しました」

「韓流ぴあ Presents K ミュージカルシネマ『サリエル』記録上映会」は、7月29日(水)・8月2日(日)に大阪・シネマート心斎橋、8月5日(水)・9日(日)に東京・シネマート新宿にて上映。

次回は、サリエル役を演じたチェ・スヒョンのインタビューをお届けします。

本物の韓国ミュージカルを映画館で体験しよう!
韓流ぴあ Presents K ミュージカルシネマ『サリエル』記録上映会(日本語字幕付き)

〈大阪〉シネマート心斎橋
2015年7月29日(水) 10時/12時15分
2015年8月2日(日) 10時
Pコード:554-308

〈東京〉シネマート新宿
2015年8月5日(水) 10時
2015年8月9日(日) 14時45分
Pコード:554-309

https://pia.jp/t/kmusical/(PC・モバイル共通)
主催:韓流ぴあ
問い合わせ:チケットぴあインフォメーション 0570-02-9111(10:00~18:00)

ミュージカル『サリエル』
1791年、オーストリア・ウィーン。天才音楽家モーツァルトの登場で深い苦悩の淵に陥る偉大な宮廷音楽家アントニオ・サリエルのドラマティックな生涯をテーマにした作品。サリエルを軸としながら、モーツァルト、謎の男ジェラスを加えた3人の数奇な物語を通して、人間の本質的な感情をリアルに描き出し、見ごたえ十分。特に、3人の愛憎が交錯するクライマックスは圧倒的な興奮と感動を呼び起こす! 初演は2014年7月。

 

 

HJ CULTURE
2011年に創立。創作ミュージカルの『シャーロック・ホームズ』をはじめ、『フィンセント・ファン・ゴッホ』、『サリエル』、『ファリネッリ』など、誰もが普遍的な感性で理解できる作品を制作。昨年、代表のハン・スンウォン氏は韓国公演プロデューサー協会の「2014今年のプロデューサー賞」を受賞。

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