【もはや定番! 南インドカレー】ケララの風II(大森)
南インドの定番定食、ミールスの人気はこの店からはじまった
「ケララの風II」の“ケララ”とは、南インドのケララ州のこと。店主の沼尻匡彦氏はいまから30年ほど前に商社マンとしてケララに滞在。仕事の付き合いで毎日豪勢な食事をしていた頃、素朴な定食ミールスに出会って感激したという。
「贅沢な食事もいいですが毎日だと疲れますよね。その点、ミールスはさっぱりした味わいで、毎日食べてもまったく飽きなかったんです。とてもヘルシーなんですよ」。ミールスはとくに南インドでは定番の昼の定食のこと。「ケララの風II」ではラッサム、サンバル、パチャディなど10種のおかずがひとつのプレートにのって提供される。これらをごはんにかけて混ぜ合わせながらいただく。組み合わせ自由だから、すべて混ぜてもかまわない。スプーンで食べても手食をしてもかまわない。そしておかずもごはんもおかわり自由だというから驚きだ。
素朴なミールスがまだ日本に普及していなかった頃から研究を重ねて、ようやくいまの形をつくってきた沼尻氏。その苦労を感じさせない優しい笑顔でこう話す。「お客さんにたくさん食べてほしいですね。それだけです。どんどんおかわりしてくださいね!」
大田区山王3-1-10
03(3771)1600
11:30~16:00(「ミールス」LO14:30)
火・水曜休
25席
禁煙
カード不可
予約不可
目安1100円~
JR大森駅より徒歩約5分
【うまくて謝謝! 中華カレー】新世界菜館(神保町)
中華料理の人気店が、独自の中華風カレーでさらなる有名店に進化!
「新世界菜館」は紹興酒と上海ガニにこだわりを持つ中華料理の店だ。紹興酒は、紹興市で醸造、製造されたものを使用する。オーナーが現地に行って日本人の口に合う紹興酒を探し求めた結果、「紹興大超貴酒」などの開発にも着手するようになったという。一方、上海ガニも、鮮度のいいもので料理をつくるため上海の漁場を管理。9月~2月末までのシーズンの間は、上海から一週間に2回、カニが届く体制を整えている。
そんな本格的な中華料理店でありながら、実は“カレーの店”としても名が通っている。神保町はカレーの街だからと、メニューにカレーを追加してみたところ、たちまち人気を呼ぶことに。中華料理店らしく、カレー粉などを鶏ガラスープと合わせながら、10年ものの紹興酒で風味を整えたというこのカレー。ひと口食べると、口いっぱいに玉ねぎの甘みが感じられコクと旨みが広がる。どこか懐かしさも感じられる味わいだ。
「中華風カレー」のほか、豚ロースの唐揚げをのせた「パイコーカレー」や豚の角煮をのせた「角煮カレー」なども揃っている。ちょっと不思議な中華風のカレー。新感覚かつ、くせになる味わいだ。
千代田区神田神保町2-2 新世界ビル
03(3261)4957
11:00~23:00(LO22:00)、日曜・祝日11:00~21:00(LO20:00) ※16:00まではランチタイム、ランチ時は内税、ランチ時以外は外税
無休
200席
分煙
カード可
予約可
昼目安1000円~/夜目安4000~5000円
東京メトロ・都営地下鉄神保町駅より徒歩約2分
【オフクロの味! ホームスタイル】
プルジャダイニング(巣鴨)
異文化のすばらしさに触れられるネパール料理
ネパール料理は、インドや中国、チベットの料理が融合したとされている。豆のスープのダル、野菜と肉のおかずタルカリなどがセットになったダルバートと呼ばれる定食や、野菜や挽き肉を小麦の皮で包んで蒸したモモと呼ばれるネパール風小龍包などが有名だ。「プルジャダイニング」は、そんなネパール料理の本場の味が楽しめる店としてファンを集めている。オーナーはネパール人のプルジャさん。店の名前はつまり“プルジャさんの台所”という意味だ。
近隣諸国の影響を色濃く受けるネパール料理の特徴は、野菜や豆類を使用したヘルシーなメニューが多いこと。マトンやチキンのカレーもあるが、発酵させた野菜でつくる「グンドゥルック・コ・ジョル」、じゃがいもとササゲ豆、竹の子でつくる「アル・ボディ・タマカレー」など体にいいメニューが充実する。多彩な料理のなかでもユニークなのが、そば粉、キビ粉、小麦粉、大麦粉で練り上げたディードだ。カレーやおかずを味わったら、ちぎったディードで流し込むのがネパール流。ディードはかまずに飲む食べ物なのだ。食べ方からして不思議なこのディード、体験する価値はある!
豊島区巣鴨1-36-6
03(6912)1867
11:00~14:30/17:00~LO23:00
第1・3火曜休
17席
喫煙可(控えめに)
カード不可
予約可(※4名から)
目安1000~2000円
JR巣鴨駅より徒歩2分