5.時計を読めるように
小学校では幼稚園の先生のように「ほら、今のうちにトイレに行ってらっしゃい」と優しく指示はしてくれません。
チャイムは鳴りますが、休み時間の終了時刻、次の授業の開始時刻などおおまかなことしか教えてくれません。小学生になったら時計を見て自分で行動しなくてはならなくなります。
できれば、何時何分まで入学前には読めるようにしておきましょう。時計がわかれば休み時間の終わりを知ったり、「あと1分だから今のうちにトイレ済ませておこうかな」と計画的に行動することが出来るようになります。
針のついたアナログ時計を家に置いて「早くしなさい」と連呼する代わりに…
- 「早く起きなさい」→「おはよう。ほら、時計見て、もう6時だから起きなさい」
- 「早く食べ終えなさい」→「7時30分までには食べ終えてね」
- 「早く準備しなさい」→「あと10分で8時よ。それまでに着替えてね」
こうしていれば時計が読めるようになりますよ。(過去記事「小学校入学前に「時計が読める」と子育てがラクになる! わかりやすい教え方」)
6.ひらがなの読み書き
入学式当日、教室に入ると黒板に「にゅうがくおめでとう」とお祝いの言葉が書いてあります。下駄箱には子どもの名前も貼ってあります。幼稚園や保育園時代のようにイチゴや車のシールで「あなたの場所はここですよ」と親切には教えてはくれません。
入学前の説明会では校長先生から「幼児期に前もってお勉強を家庭で教えておく必要はありません。入学後、授業で丁寧に指導していきますから」などの話があるかもしれませんが、今やクラスの8割の子どもが文字の読み書きができる状態で入学してきます。
ですから、担任は大多数に合わせて授業を進めます。まだ全部の文字を教えていないのに連絡帳に明日の持ち物を書かせたりする先生もいます。
入学したとき鉛筆を持ったこともなく、自分の名前も読めない状態ですと子どもがとても苦労するのが現実です。
ひらがなの教え方は過去記事「【幼児教育】きれいで正しい字が書けるようになる!“ひらがなの魔法の覚え方”」でご紹介しています。
7.おまけ1 傘が壊れないように
傘を閉じることを子ども自身にやらせていますか?家庭では家族が4人程度なので傘立てに余裕があります。また、入れる場所が決まっている傘立てを使っている家庭もあります。けれども、小学校では皆が同じ場所に入れます。
傘を閉じたときマジックテープやボタンできちんと止めないで入れてしまうと、友達に次から次へと上から傘を突っ込んで入れられ、帰りに開いたら傘の骨の部分が折れていることって結構あるんですよ。
家庭でも折り目を付けて止めることを子ども自身が出来るように、教えておきましょうね。
8.おまけ2 最新型自動トイレがある家庭は要注意
最新型の便器。小便、大便を感知して自動で流れる便器を使っている家庭の子どもの場合、学校で用を足した後、流さない子どもがいます。後から入ってきた子に「○○君のうんこだ!」とからかわれることもあります。
家庭で自動で流れる便座を使っていても、“自動で流れるスイッチはオフ”にセットして、自分で流す習慣をつけておきましょう。
3月31日の夜11時59分59秒まで年長さんだった幼児が、4月なったからと突然、小学生になるわけではありません。単なる時間の連続、実際はまだまだ幼児の延長なのです。一夜にして幼児から小学生に変身できません。
小学校入学に向けて、少しずつ出来ることを増やしていきましょうね。