『HERO』で木村拓哉演じる主人公・久利生公平は、その型破りながらも筋の通った正義感にあふれた名言を数多く残している。

そこでテレビドラマ・シーズン2のなかから、珠玉の名セリフを20厳選してご紹介。
あなたがいちばん好きな久利生公平の名言はどれ?
TVシリーズを思い出しながら、投票してみてください!

★名言の詳しい解説は、こちらの記事をどうぞ!
「俺がそばにいてやっから」――『HERO』“久利生公平の名言”プレイバック<テレビドラマ・シーズン1編>

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1話

1:「いやいやいや、こんなんじゃぜってえツッコまれるって。あいつ言ってくんだろうなあ。『もうあきらめちゃうんですか?』って。(麻木に『あいつ?』と聞かれ)835人の携帯電話の中からたった1枚の写真を探すようなやつ。ゆで卵みてえなやつ」(第1話)

2:「“とりあえず起訴”っていうのはダメなんです。だって起訴して裁判にかけられるだけで、その人にはものすごい負担になりますからね。身柄拘束されたら家に帰れない、仕事にも行けない。それだけで会社クビになる人だっているんですよ。だから、その人が間違いなく犯罪を犯していると確信できない限り起訴したらダメなんです。それがどんな重大な事件だろうと。それこそ、時効が迫っていたとしても。

この間もあったじゃないですか、無実の罪で40何年間も刑務所にいたって。あれが事実だったとしたら、俺ら検事の責任ですからね。その人を起訴して裁判にかけるかどうか。その権利を持っているのは俺ら検事だけですから。

真犯人を逃がしたとしても、無実の人だけは絶対に裁判にかけちゃいけないんです。それが俺たちの一番大事なルールなんですけどね」(第1話)

3:「全部が全部うまくいくワケないでしょ」(第1話)

2話

4:「優等生でもないし東大生でもありません。っていうか、大学行ってねえし、俺。俺、高校中退。だから、最終学歴は中卒。どうでもいいだろう、いま自分がどこにいるかなんて。大事なのは、いま自分がこれから何をするか、だろ? そう思わない?」(第2話)

3話

5:「覚せい剤に手を出す人の動機って大体同じですよね。でも、それがシャレにならないんですよね。確かに初めてかもしれませんし周りの誰にも迷惑かけてないと思いますけど、違いますよ。

(中略)甘く見ないほうがいいですよ。今までもそういう方たちたくさんいらっしゃいましたけど、覚せい剤を断ち切るのってめちゃくちゃ大変なんですよ。強烈に中毒性のある薬物ですし、あなたが思っているように簡単にはやめられないんじゃないですか。あなたはちょっとつまずいたって言ってますけど、あなたは大失敗やらかしてるんですよ。自分は大丈夫だ、すぐに立ち直れるって強がってる場合じゃないんですよ。

初犯ですし反省もされてますから、裁判では執行猶予がつくと思いますけど…でも、お願いします。気ぃゆるめないでください。あなたには心から心配してくれる人たちがたくさんいるんです。その事だけは絶対に忘れちゃダメなんです。お願いします」(第3話)

4話

6:「でもいいんじゃないの。仕事はちゃんとしてるし。昔の仲間にあんなこと言われても、お前ブレてなかったもんな」(第4話)

7:「まともに生きてねえ奴がまともに生きてる奴非難すんのおかしいだろう! 一番まいっちゃってんのは麻木のほうなんだよ。昔の仲間が犯罪者になってこんなところに来るなんて思ってなかったんだから。仲間裏切ったのお前のほうじゃんか。でも、飛田さんね、もし夕べ麻木がケガでもしてたら、こんなもんじゃ済まなかったですからね」(第4話)

5話

8:「でも、無理させちゃダメでしょ。いつも通りじゃないと」(第5話)

9:「ただ俺が知りたいのは、貴方がプロとしてプライドを持って誠実に仕事をしたかどうかです。(しばしの間があり)長くなりそうですね。じゃあ、じっくり話を聞かせてください」(第5話)

6話

10:「わかんねえなあ。全ッ然わかんねえ。そういうの身内に厳しいって言うんですか? むしろ、身内に甘えてるって言うんじゃないですか? いくら事務官だって何の説明もなしに被疑者扱いされたら納得いかないですよね、遠藤さん? とりあえず謝ったほうがいいんじゃないですか、遠藤さんに。こういう時は『ごめんなさい』じゃないですか」(第6話)

7話

11:「こっからは法律とかじゃなくて、俺個人の意見です。正直言って、城山さん卑怯じゃないですかね。確かに反省しているとは思うんですけど、さくらさんと別れるつもりっていうのは、俺ウソだと思うんですよ。何か、こういうことをすればさくらさんは許してくれると分かってやってるんじゃないかなと思って。だって、実際そうなっちゃってるし。

さくらさん、今までもこういうこと繰り返してきたんじゃないですか? 私がいなければ彼がダメになっちゃうって。どういう風に言えばいいのか難しいんですけど、前を向いてみたらどうですか? これからの自分に何が大切なのかをちゃんと考えるって。彼の間違いを、甘えを許したらいけないんじゃないですかね。彼のやったことは犯罪になることですから。

もし裁判で有罪判決になったとしてもさくらさんの気持ちが本当のものだったら、全ッ然大丈夫じゃないですか?」(第7話)

8話

12:「でも、宇野くんさ、俺たちの仕事に例外はないんじゃないの。責任とるべき奴に責任とらせるのが俺ら検事の役目でしょ」(第8話)

13:「権藤さん連れて帰ったら、組長さんに伝えてもらっていいですか。全ッ然納得できねえし、身代わりなんていらねえから真犯人出せーッ! って。(中略)帰ったら、組長さんによろしこ」(第8話)

9話

14:「ナイスパス!」(第9話)

10話

15:「こいつの言う通りでしょ。さっきどうでもいいことっておっしゃいましたけど、どうでもいいことで止まっちゃうような捜査は最初から無理があるんじゃないですか。

この映像見つかっちゃったんだから、桂川さんが無関係なのはもう明らかですよね。なのに調書にサインさせろっていうなら、それ法を犯すことになりますよ。特捜ってそういうこと平気でやるんですか?」(第10話)

16:「違うよ麻木。ホントは江上さんも分かってたんでしょ? だから桂川さんにサインさせられなかったんでしょ」(第10話)

17:「嫌われたらまずいんだろうなとか、周りの人とうまくやらなきゃなとか、俺の中にもありますよ。一応。でも、事件に関わっている人にしてみたら、そういうの全然関係なくないですか? 

いや、事件の当事者は人生かかってるんですよ。ヘタしたら命かかってるし。ウソつけないでしょ。俺たち検察なんだから。やっぱ、事件には真っ正面に向き合っていかないとダメでしょ」(第10話)

最終回

18:「実は、俺も昔結構悪さやってて。警察に捕まったことも…。その時に俺のことを担当してくれた検事さんがあとになって鍋島さんと同期だったと知って。その検事さん、沼田さんっていうんだけど、どうしようもなかった俺に真正面から向き合ってくれてさ。結果、不起訴だったんだけど。その時に、俺この人みたいな仕事やってみてえなと思って。それで」(最終回)

19:「実は俺、あんまりしゃべったことねえんだよな。でも、遠くからいつも見守っててくれて。俺、鍋島さんがいてくれたから検事続けられたんだと思う。(麻木から『良かったですか、検事を続けられて』と聞かれ)もちろん。どんなことがあってもブレずにいられるから」(最終回)

20:「裁判員の皆さん。皆さんこうして裁判に関わるのは多分初めてだと思うんですけど…。思いませんか? 裁判って、何でこんなくだらないことやってるんだろう、って。いや、僕はいまだにそう思っちゃうんですよ。

さっきから僕ら、『真実はこうだ!』『異議あり!』ってやってますけど、本当のことは真犯人が全部分かっちゃってるんです。滝さんはなぜ亡くなったのか? 過去の事件は誰がやったのか? 15年前の事件の真相は? 犯人さえ本当のことを話してくれれば、こういう裁判はもう必要ないんです。

でも、ウソを言われると、いきなりワケ分からなくなるんですよね。だから、当事者でもない僕たちが、ああでもないこうでもないって議論し合うんです。犯人の心の中にある真実っていう…それが正義の名の下に許されるものなのか、そうでないのか。

いま正義って言いましたけど、正義は一つじゃないんです。僕たち検事は悪人を絶対に許さないという正義があります。そして、弁護人には依頼主を守るという正義がある。そして、皆さん。裁判員の皆さんには、僕らの主張をよ~く聞いてもらって、法と良心に基づいた公平な判決を下すという正義があります。みんな、それぞれの正義を信じて、それぞれの立場から被告人に光を当てることによって真実を浮かび上がらせていく。それが裁判なんです。

そこには、すっごい大事なルールがあって。それは…、犯人はウソをつくかもしれませんけど、それ以外の、この法廷にいる人すべて絶ッ対に正直でなければならないと。正直で真っ直ぐな光を当てなければ真実は見えてこないんです。裁判は成り立たなくなっちゃうんです」(最終回)