ちょっと突っ込んで、金光さんに「本棚にかける布の色に注意点はありますか?」と直接うかがってみました。

金光さんのお答えは、「教科書や漫画やその他の本など、刺激になるものが視界に入らないようにすることが目的なので、リラックスできて目に入ってこない色なら何でも大丈夫。強いて言うなら、刺激になる赤系などは避けた方がいいかもしれません」とのこと。

リラックスできる色……ということで、だいたいの人はシンプルに、白やブルー系で落ち着くことが多いようです。

こうして、睡眠にかかわりのないものを隠してから布団に入る、という流れをルーティンにするといいそうですよ。

目覚めのいい部屋で、記憶の定着を図る

さて、これまで学習してきたことを試験という本番で発揮するには、記憶力が必要不可欠ですよね。

本書で最も「耳より情報」なのは、これかもしれません。記憶が定着しやすいのは、眠りから目覚めの状態へと向かっていく時だそうです!

ちゃんと眠れていないのに無理に起きても、この効果は生まれませんから、先に「深睡眠」がとれる状況を整えてからですね。

その上で、心地のいい光と音のパワーを借りて、子どもにとって気持ちのいい朝を迎えてもらいましょう。

自然光を感じることが重要なので、カーテンの厚さは外光を感じ取れるくらいにしましょう。斜光カーテンはNG。

可能なら、けたたましい目覚まし時計の音よりも、日本語詞の歌やラジオのおしゃべりで起床すると、目覚めがいいそうです。

こうして、ぐっすり眠ってすっきり目が覚めると、記憶がとどまりやすくなると言います。せっかく学んでも忘れるよりなら、勉強時間を少しくらい削ってでも睡眠を確保したほうが、効率がいいですね。

さらにくわしいことは本で確かめてもらえればと思いますが、睡眠環境を整えれば健全な脳に集中力や記憶力が宿るのですから、成績向上は十分見込める! と言っていいでしょう。

最終的には勉強するのは子ども自身なので、親にできることは限られていると思います。ただし、子どもには自分が寝る場所を選べません。「環境を与える」ことに関してだけは、保護者の役目だと考えて工夫してみてはいかがでしょうか。

女性の生きにくさをちょっぴり軽くするコラムニスト。医療従事者向けの情報サイトでメディカルコミュニケーターを勤めたのち、『OKGuide』にて読者のあらゆる疑問・お悩みを解消に導くガイド記事を提供している。今や絶滅寸前の女子短大卒。