良質な睡眠にはメカニズムがある

人は、寝汗によって体温を奪うことで体温を下げ、内臓機能を低下させることで、深い眠りに入っていきます。その後、再び内臓機能を活動させることで目覚めない程度に体温を徐々に上げ、浅い眠りになります。この現象を寝ている間に繰り返すのです。

寝入りに最も深い眠りに入り、「ノンレム睡眠(70~80分)+レム睡眠(1020分)=90分」を繰り返し、レム睡眠のときに目覚めるのが良質な睡眠といわれています。寝入りばなにノンレム睡眠にスムーズに入れないと、その後に良質な睡眠に入れません。反対に、寝入りにノンレム睡眠につければ、自然と良質な睡眠がとれるのです。

それなのに、寝る前にお風呂でポカポカになっていては、体温が下がりにくく、深い眠りに入れないまま睡眠に突入し、良質な睡眠のメカニズムに入れないまま朝を迎え、寝不足状態になってしまいます。

「お風呂で温まったままぐっすり眠ろう」という画期的なアイデアのはずの「寝る前のお風呂」は、睡眠に悪影響を及ぼすのです。寝る前に温まりすぎてはいけません。

(睡眠のメカニズムや身体のメンテナンスに有利な時間等については、記事「睡眠時間は『5時間』でOK! 美容も健康もバッチリ“良質な睡眠”のコツ」で別途詳しく解説しています。) 

「お風呂で温まったままぐっすり眠ろう」というのなら、お風呂から上がって寝るまでに、少なくとも1時間は間をあけましょう。

どうしても「そんな時間はない!」という方は、簡単シャワーなら床に入るまで30分ほどで十分ですよ。

 いかがでしたか?
健康な身体は全ての悩みを解消してくれます。とくに自律神経が乱れているときは、身体が悲鳴を上げているときです。そして身体を守るために、自律神経は一層敏感に、繊細になってしまっています。

だから、そんな自律神経をいたわる気持ちで、身体のメカニズムに合わせた身体に優しい生活を心がけましょう。
自律神経を制することは、睡眠を制し、若々しい健康的な身体に導いてくれます。

身体に優しい健康生活で、「最近輝いてるね!」という周囲の羨望の声を聞いてみませんか!

心理カウンセラー・インテリアコーディネーター・社労士・旧司法試験合格といった多彩な資格を持ち、これらの資格と経験を活かして社労士事務所を経営していましたが、夫の転勤を機に事務所を廃業しました。現在は、資格を活かしたライターのお仕事を細々とさせて頂き、心理学系・医療系を中心としたコラムを書き始めて5年目を迎えています。