即効性のある自己肯定感の高め方

自己肯定感を高め方には、持続型と瞬発型があり、この2つを組み合わせると、より効果が上がるのだそうです。

先に述べたように、いきなり上がるものではありませんから、一つひとつ、小さなステップを重ね、継続することが重要になります。

また、最初のうちは、他人の目や過去の失敗が気になるかもしれません。そういったことを気にすること自体が自己肯定感の低さの表れですから、まずそこからのスタートです。

自分を認められるようになってくれば、だんだん気にならなくなってくるでしょう。

それでは、まず、瞬発型の自己肯定感の高め方をいくつかご紹介しましょう。

「ヤッター!」のポーズ

朝、目覚めたら、まず窓を開けましょう。晴れでも雨でも、外気を室内に取り入れます。

そして、ぐっと上体をそらし、伸びをしたら、顔を上向きにして両こぶしを上に突き上げて、「ヤッター!」のポーズを取りましょう。この時、声を出せるならなお効果大です。出さない場合は心のなかで言ってくださいね。

たったこれだけのアクションで、恐怖を感じるホルモンであるコルチゾールが減り、勇気のホルモンと言われるテストステロンが増えることが、研究でも証明されているのだそうです。

また、朝日を浴びることで、体内時計がリセットされ、新しい一日をすがすがしい気持ちでスタートさせることができます。

好きなものだけを見る時間をつくる

自己肯定感が低くなってくると、「毎日同じことの繰り返しでつまらない」と目の前の時間がむなしくなり、やる気がうせていってしまいます。

そうならないために、なにかワクワクするような目標を設定して、そのことを思い出させてくれるものを見る時間を意図的につくりましょう。

目標は、旅行や大きな買い物といった大きめのものから、好きなドラマをみるなどの小さなものでもかまいません。

旅行先の写真だったり、お気に入りの俳優さんの写真など、気分が上がるようなものを意識して10分見るだけで、自分の人生における自己決定感が回復し、リフレッシュ効果が得られるのですから、やらない手はないですよ。

明日着る服を決めておく

子育て中はおしゃれを楽しもうにも、忙しくて余裕がないママは多いもの。それにどうせ子どもに汚されるし、と守りに入った服装になりがち。

それがある時、気になってしまい、何を着ていいかわからなくなると、自分に自信がなくなってきたサインかもしれません。

バッチリ決める必要はないのです。自分が自分らしくあれるコーディネートを前日にあらかじめ決めておくのは、服を選ぶストレスを軽減してくれます。

小さなことですが、日々のストレスをひとつずつなくしていくことも、自己肯定感を高めるスモールステップのひとつです。

自己肯定感の基礎体力をつける

次に持続型の自己肯定感の高め方をひとつ、ご紹介します。それは、「レファレンスパーソンを持つ」方法です。

レファレンスパーソンとは、自分の在り方や生き方の価値観の参考になる人物です。

身近にいるロールモデルではなく、すでに歴史上に残っているか、生存していても死後も偉人として記憶されることがわかっているような人物である必要があります。

その偉人の在り方、生き方、価値観、思考法、行動を参考にし、自分がその人だったらどうするかをイメージしてみましょう。そうすることで、自分が今向き合っている問題を客観視するというトレーニングです。

そうすることで、自分は誰かや何かの役に立つ人間だ、と信じられるようになっていくのだそうです。

これが私!と言える子育てをしよう

自己肯定感の低さは世代をまたいで連鎖する、と中島さん。子どもは親の背中をみて育ちますから、影響を受けないわけはないですよね。

子どものため、そして自分のためにも、常日頃、自己肯定感を高める意識を持って暮らしたいもの。現代のママは、自分に厳しい人が多いですが、もっと甘くてもいいのかもしれませんよ。

どんな自分でも「これが私!」と思えたら、バンバンザイなのではないでしょうか。