2位…『風の便りに聞きました(原題)』のハン・インサン (イ・ジュン)

『風邪の便りに聞きました(原題)』 ハン・インサンことイジュンは写真右

政財界に広い人脈を誇る、法務法人代表を父に持つ高校3年生インサン。正確には“財閥”の御曹司ではないが、豪華な家や莫大な財産を保有する一家の跡取り息子だ。父の持つ権力が絶大過ぎるため、その前に呼び出された時のインサンはぶるぶると震えているように見える。そんな臆病者のインサンだが、ガールフレンドのボムが妊娠したことを知ると、すぐに結婚を決意。「両親に紹介する!」と彼女を連れ出したものの、ビビり過ぎたのか(?)途中でタクシーを降り、川の中にじゃぶじゃぶと入っていってしまい、彼女をあきれさせる。

『IRIS-アイリス2-』や『カプトンイ 真実を追う者たち』でシャープな演技を見せてきたイ・ジュンが、悩み多き若い父親をリアルに好演。

放送情報
2016年1月4日よりMnetにて毎週月~金曜 午前5時30分~8時

1位 …映画『ベテラン』のチョ・テオ (ユ・アイン)

はべらせてます!パーティです! 『ベテラン』©2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved

ド巨大財閥の3代目。一家の中で重用されていない鬱屈(うっくつ)を暴力で解消する残酷な男。

“ナッツリターン”で有名になった実在のご令嬢を上回るほど横暴な性格で、薬物を常用し、女たちをはべらせてパーティを楽しむが、気に入らないことがあるとすぐに手を上げる。人を人とも思わず、賃金の未払いを訴えに来た下請け会社の運転手を“闘犬”のように部下と闘わせる極悪非道ぶり。総合格闘技のトレーニングをしているので、異常に強いところも危険だ。“正真正銘の悪いヤツ”で、まったく同情の余地のないところは、むしろ、すがすがしいほどだ。

「財閥がこんな風に遊んですみません」「あきれるね」等、彼のセリフは流行語にもなった。

公開情報
12月12日よりシネマート新宿、ヒューマントラストシネマ有楽町ほか全国順次ロードショー
配給:CJ Entertainment Japan
©2015 CJ E&M Corporation, All Rights Reserved

さとう ゆう ライター。留学経験を生かし、映画やドラマなど、韓国エンターテインメントについての記事を『韓流ぴあ』『キネマ旬報』などに執筆。訳書に『私書箱110号の郵便物』(イ・ドウ著/アチーブメント出版)がある。

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