――チェ・ムガクと実際のパク・ユチョンさんとでは、性格など共通点はありますか?
ユチョン「似ている面はありますね。僕は、演技をするときいつも、僕自身の性格や姿を役柄に反映させるほうです。そのほうが日常的なシーンを演じるときに、より自然な感じに見えると思うからです。
試行錯誤しながら撮影に臨みましたね。チョリムと出会って笑顔を取り戻すコミカルなシーンは、僕の性格を前面に押し出していかないと演技できませんでした。ムガクとしてギャグを言ってもおもしろくない気がしたので、僕本来の性格を前に出して演じました」
――ヒロイン、チョリム役のシン・セギョンさんとは初共演ですが、最初に共演者だと聞いたときは、どう思いましたか? また実際に共演してみていかがでしたか?
ユチョン「シン・セギョンさんとは台本の読み合わせのときに初めて会いました。これまで彼女が出演してきた作品を見てみると暗くて神秘的なイメージがありました。
映画『青い塩』が印象に残っていて、その役のイメージが重なったんだと思います。でも実際に会ってみると、健康的で明るいし、何よりも早くに子役としてデビューしたせいか、礼儀正しくてわがままを言わないし、つらくても我慢強く耐えるところがありますね。
僕としてはありがたいと思うことが多いですね。息が合って楽しいし、リアクションもいいし。あ、リアクションというのは、演技のじゃなくて、本番やリハ前の何気ない日常会話のときのです(笑)。彼女のリアクションがいいから僕も話すのが楽しくなって。そんな女性ですね」
――他にナムグン・ミンさんユン・ジンソさんが、メインキャストとして出演していますが、メインキャスト4人のエピソードはありますか?
ユチョン「撮影はとにかくとても楽しかったです。現場では、演じるキャラクターや撮影現場の雰囲気に関係なく、お互いを気遣っていましたね。
ナムグン・ミンさんは、僕の話をよく聞いてくれました。撮影の時、僕が色々と意見を聞いたら、『ユチョン、こうしたほうがいい』と先輩としての立場から答えてくれるんです。ユン・ジンソさんは、これまでたくさんの映画に出演し、映画の中でのミステリアスで少し気取ったイメージがありますよね。でも実際にはよく笑うし、気楽に接することができます。
エピソードといえば……これは記者懇談会でも話したですが、撮影現場ではNGが多いです(笑)。笑いすぎてしまってNGが出るんです。それは楽しいことだと思うんです。
セリフの言い間違いや徹夜続きでピリピリしてNGが出てしまう場合は、ちょっとムッとしてしまうこともありますが、笑ってしまってNGが出るのは現場の雰囲気をよくします。それは幸いなことだと思いますし、そんな仕事ができて本当によかったです」