――シン・セギョンさんと漫才をするシーンもあって、カツラ姿でのギャグが話題になりました。噂ではNGが少なかったと聞きましたが?
ユチョン「そこはNGは少なかったです。NGを出してはいけないシーンでした。俳優は台本のセリフを暗記して共演者と息を合わせて演じるわけですが、NGを出してしまって、何度も繰り返しセリフを言っていると、最初の新鮮な感じやインパクトがなくなってしまうときがあります。特にコミカルなシーンでは新鮮さが大事なので、NGには注意しました。狙いどおりにできたようで幸いに思っています」
――劇中、ムガクは犯人に椅子で殴られても顔色ひとつ変えませんが、痛みを感じない演技で、苦労したところはありますか?
ユチョン「とてもやりづらかったです。自然な演技で表現したくても、こればかりは一度も経験したことがないので。演じていても何だかしっくりこなくて不自然に感じることもありましたね。
タイトル用の映像で格闘シーンを撮影したときも、『なるべく無表情で』と言われました。でも、それが思うようにいかないんです。かなり苦労しましたよ~。うまく乗り切れたようでよかったです。
後半に入ってからはそういうシーンが少ないので、見せられるときにお見せしようと思っていました。ある程度表現できたのではないでしょうか?」
――『匂いを見る少女』を通して“俳優パク・ユチョン”が、成長したところはありますか? また、やりがいを感じたところなどはありますか?
ユチョン「何よりもこの作品を通して演じる役との距離感が縮まったように思いますし、コミカルな演技や日常的なシーンにおいては、できるだけナチュラルに見えるように懸命に努力しました。視聴者にも受け入れられたようです。その点が最も満足しています」