『会いたい』『スリーデイズ~愛と正義~』など作品ごとに新たな魅力を発揮。映画『海にかかる霧』では、青龍映画賞、大鐘賞ほか主要映画賞の新人賞を受賞するなど、いまや俳優としての確固たる地位を確立したパク・ユチョン。今後ますますの活躍が期待されたが、昨年8月、惜しまれつつ入隊した。
そんな彼の入隊前最後の主演作『匂いを見る少女』のDVD&ブルーレイが、2月と3月にリリースされる。
同作では、普段は生真面目でクールな警察官だが、ワケあってひとたび舞台に立つと、シュールな笑いを誘う三枚目芸人に豹変するムガクを好演。今までにない全く新しい一面を披露した。
――『匂いを見る少女』に出演が決まって、シノプシスや台本を初めて読んだときの感想はいかがでしたか?
ユチョン「この作品はラブコメなんですが、最初、主人公のムガクに対して暗いイメージを持ちました。そのため、ムガクという人物が抱える過去に経験した心の痛みとコメディー的な要素が、うまくつながるか心配でした。その上、ムガクは、あらゆる感覚を失ったという設定なので、それをどうすればわかりやすく伝えられるだろうかと、かなり悩みましたし。スタート時点では心配が先に立ちましたね」
――ユチョンさんが演じた主人公チェ・ムガクについて詳しく紹介してください。
ユチョン「彼は、若い刑事で、本来、年相応に明るい青年でした。両親を早くに亡くして、たったひとりの妹と仲良く暮らしていましたが、ある日、その妹が事件に巻き込まれて亡くなってしまいます。それ以来、ムガクは、感覚と笑顔を失って無愛想な性格になってしまいます。でも、オ・チョリム(シン・セギョン)と出会うことで笑顔と感覚を徐々に取り戻していきます」